寺島しのぶは表題作の主演を務めるにあたり、以下のコメントを出している。
自分は毒親なのか私は毒娘だったのか。
今まで生きてきた自分の人生も振り返りつつ、今1人の息子を持つ母としてどういう感情がこの作品に投影できるのか、楽しみです。
今の私を出し切るつもりでやりきりたいと思います。勧善懲悪が日本では受ける中こういう結論の出ないグレーな部分を描いていく。
WOWOWさんでこそできる挑戦的な作品だと思っています。
女優・藤吉弓香は、自分を思うようにコントロールしようとする母・佳香(寺島しのぶ)の存在に小さいころから悩まされてきた。佳香は、弓香にとってまさに「毒親」。佳香に反発して上京した弓香だったが、束縛から逃れられていたわけではなかった。佳香が裏で動いたことで男と別れ、大切な仕事を失っていたと知った弓香はトーク番組で佳香を告発、それが大きな反響を呼ぶ。
一方、佳香を知る周囲の人間たちから見れば佳香は、決して「毒親」などではなく子ども想いの良き母親だった。弓香の発言を聞いた佳香は、自分の人生を振り返ることになり、「子離れ」を決意するが…(「ポイズンドーター」「ホーリーマザー」)。
他に、すべては自分のせいだと信じ続ける(「罪深き女」)、脚本家をめざしライバルの活躍にいら立ちを募らせる(「ベストフレンド」)、「優しすぎて」殺人を犯してしまう(「優しい人」)、奔放な妹と対照的に40歳近くまで猫だけに心を開いてきた(「マイディアレスト」)、といったさまざまな女たちの姿が描かれていく。
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