バカリズムのアドリブ、テンポの良い演技に称賛の声! 存在感増す“芸人俳優”たちに注目

2019/02/24 18:00 配信

映画

バカリズムが“あの世の関所”の裁判長を演じる(C)板羽皆/集英社・2019「トラさん」製作委員会

公開中の北山宏光主演映画「トラさん~僕が猫になったワケ~」に出演している、バカリズムの演技が話題を集めている。

本作は、ファンタジーな世界観と温かいストーリーで人気を博した漫画「トラさん」を実写化したもので、北山、バカリズムの他に多部未華子、平澤宏々路、飯豊まりえ、富山えり子、要潤ら個性豊かなキャスト陣が集結。

ストーリーは、売れない漫画家の主人公・高畑寿々男(北山)が、ある日突然、交通事故で死んでしまい、“あの世の関所”で、身勝手な人生を挽回するため、猫の姿で1カ月暮らすことを言い渡されてしまう、というものだ。

バカリズムは裁判長役として、もはやどこまでが演技なのか分からないほど淡々と判決を下していく姿が好評を博している。

バカリズムといえば、バラエティー番組のMCや脚本家、俳優など、マルチに活躍する人気芸人。

2018年には、“スマホ紛失”をきっかけに起こる事件を描いたヒット作「スマホを落としただけなのに」で、主人公・稲葉麻美(北川景子)の同僚にして彼女に執着する男を演じ、怪演ぶりに恐怖と称賛の声が集まった。

放送中の「スキャンダル専門弁護士 QUEEN」(フジテレビ系)でも“憎らしくもどこか憎めない”法律事務所の副所長に扮(ふん)しつつ、同ドラマのキャラクター監修も担当。あらためて多才ぶりを見せつけている。

そんなバカリズムが「トラさん―」では、“あの世の関所”の裁判長を好演。

特に主人公の寿々男が猫としてやり直さなければならないことに納得できず、思わず証言台から近づこうとするが、「あっ、それ以上、こっちに来ないで」と、バカリズム扮(ふん)する裁判長が制するアドリブシーンが話題に。

SNSでは「バカリズムが秀逸なんだよな」「それ以上来ないで!のくだりが最高」と、脇役ながら大きなインパクトを与えている。

主演の北山も思わぬアドリブに吹き出しそうになったと振り返る、注目のシーンだ。

また、芸人として鍛えた反射神経を生かし、寿々男とテンポよくユーモラスに会話を繰り広げる姿に「間が絶妙で最高」との声もあり、“芸人俳優”としてのポテンシャルの高さを感じずにはいられない。