NHK総合にて12月18日(土)に放送される、NHKスペシャル・ドラマ「さよなら、アルマ~赤紙をもらった犬~」の取材会が10月27日、都内で行われ、出演者の勝地涼、仲里依紗、加藤清史郎、松本春姫、西内まりや、石原良純、東てる美、草笛光子らが出席した。
同作は、実話をもとに、戦時中、ともに命をかけて戦ったイヌ・アルマと兵士の友情を描く。昭和16年、動物好きの青年・太一(勝地)は、アルマという名前のシェパード犬の飼い主・健太(加藤)と千津(松本)を引率していた小学校教師・史子(仲)に一目惚れしたことをきっかけに、アルマを預かることに。太一はアルマを軍犬として育てるが、やがてアルマに招集がかかり、戦地に行ってしまう。一年後、太一は軍犬の訓練士としてアルマのいる満州へ渡る決意をする。
主人公・太一を演じる勝地は、「戦争の時代のドラマに出演するということで、僕には全く経験のないことなので、その時代の人間を、リアリティをもって演じることは、すごく責任のあることだと思っています」と力強く語った。シェパード犬・アルマとの印象的なエピソードについて、勝地と仲は、「雨が降っているシーンで、アルマがずっと上を向いて雨を飲んでいました(笑)」と撮影中の裏話を明かした。アルマの演技力について、太一の祖母・カツを演じる草笛は、「アルマは日に日に慣れて、演技も上手くなってきているので、この作品のあとは役者として生きていくのかなと考えてしまいます」とアルマの演技力に感心した様子。また、加藤は、「アルマが平均台を渡ったり、跳び箱をジャンプしている姿を見て、自分にも越えられないような高さの跳び箱を跳んでいて、すごいなって尊敬しました(笑)」と素直な気持ちを語った。
イヌと人間の心の交流を描いた作品のテーマについて、自身もイヌを飼っているという草笛は、「今、ペットを捨てたり、平気でイヌを粗末にする人が多いということで、そんな方たちにこの作品を見て、反省してもらいたいです」と作品に込めた思いをコメント。仲は、「ただイヌが好きだから、という理由だけで見るのではなくて、この時代にこういうイヌがいたということを心のどこかに残していただきたいと思います」と視聴者にメッセージを送った。
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