――8話の「卒業」はやはり大きなポイントですよね。どのように演じましたか?
そうですね…。「家売るオンナ」って、肩の力を抜いて簡単に見られるドラマじゃないですか。だけど、演じる方としては、哲学的なものを感じていて。留守堂さんと足立のことに関しても、尊敬とか、好きとか、恋とか、自分が渦中にいるときは、相手に対する接し方や「いつもと何か違う」ということが、あまり分からないまま進んでいるんですよね。でも、その一方で、傍から見たら「ああ、浮かれているな」と明確に分かる。
そういういろいろグチャグチャしたものが、8話で清算されたという感じでしょうか。全然、僕としては(この恋が)報われてもいいと思ったんですが(笑)、でも、「卒業」がリアルだなと思いました。成就することを応援してくださった方にはちょっと申し訳ないです。
――足立は、なかなかできない決断をしたと思います。
決断というか…、言葉にするのは難しくて。告白はしたけど、完璧に振られたわけでもないし、なんならもうちょっと押せるくらいの感じでしたから(笑)。だけど、ふと、われに返った時に、留守堂さんとの「先」が思い描けなかった。
だから、複雑ですよね。難しいけど、足立の恋愛はシンプルに終わるので、あと2話も気にせず見続けてください(笑)。
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