――今作、千葉さんがお気に入りだったシーンはありますか?
3話(1月23日放送)のLGBTの回や、7話(2月20日放送)の「女性の働き方」での万智さんのせりふがすごく良くて「本当にそうだな」と思いました。特に「女性が輝く世の中に!」という風潮を風刺した「なぜ輝かなければいけないのか」という言葉に共感しました。万智さんの生き方は格好いいですし、せりふにグッとくることが多かったです。
――“マダムキラーの足立王子”も8話からいよいよ復活しました。足立ファンは喜んでいます!
あら、そうですか! たしかにエゴサーチをしていると「そろそろ家を売って欲しい」という声が出てきていたので、先のストーリーを知っている僕としては「まあまあ、ちょっと待っとけよ」という感じではありましたけど(笑)。久しぶりに家を売るシーンは気持ちよかったですね! 歯の浮くようなせりふのオンパレードで、振り切ってやらせていただきました。
――もうすぐ最終回ですが、千葉さんとしては「家売るオンナ」ロスは大丈夫そうですか?
(足立風のアドリブで)絶対なると思います、「寂しい」って。ケンジ(留守堂)とも会えなくなるし。
――ハッ…! 足立からのコメント、ありがとうございます!! 千葉さんにとって「家売るオンナ」シリーズはどんな作品ですか?
すごく「試させてくれる場」です。映像になったものが「正解か不正解か」「面白いか面白くないか」は見る人のものですけど、「自分が表現したいもの」を積極的に試させてくれます。
狙いすぎると面白くなくなることもあるし、保守的にやらなきゃいけない場面や、真剣にやるからこその面白さも大事にしたいですし、その塩梅はいつも「難しいな」と思うのですが、やり過ぎだったら「抑えましょうか」と言ってくれる。「少しの感情をブワッと解放する」ということを試せるのが「家売るオンナ」シリーズだなと思うので、役者としてはすごくありがたい現場です。
<後編へ続く>
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