赤堀雅秋作・演出舞台「美しく青く」に向井理、田中麗奈、大倉孝二、大東駿介、横山由依らが出演

2019/03/06 07:15 配信

芸能一般

シアターコクーン・オンレパートリー2019 「美しく青く」は7月11日より公演

劇作家・演出家・映画監督・俳優と多彩な顔を持つ赤堀雅秋が作・演出を手掛ける、2019年7月に東京・Bunkamuraシアターコクーンで公演の舞台「美しく青く」のキャストが発表された。

シアターコクーンでの赤堀雅秋作品は4作目。初登場の「殺風景」(2014年)では、実際に起こった凄惨な殺人事件を描き、家族と土地の歴史と因縁をじりじりとあぶり出してみせた。

続く「大逆走」(2015年)では一転してオフビートな笑いを提供。ダメな男たちと不思議な女たちの一夜を描き、新境地を開拓した。

その2年後の「世界」(2017年)では、過激な要素を持つそれまでの赤堀作品と一線を画する、市井の人々の日常を切なくコミカルに描き、心にぽっと火が灯すようなラストシーンで観客の心をつかみ大きな話題を呼んだ。

2年ぶり、待望の書き下ろし新作は、シアターコクーン30周年記念公演として登場する。

赤堀本人は4度目のシアターコクーン公演に「特に新たな試みをしようとは思っていません」と言いつつも、「凡庸な庶民の生活を凡庸にスケッチする。ただ今まではどちらかというと近視眼的に描いてきたスケッチを、今回は『美しく青く』と自分らしくないタイトルをつけたように、もう少し俯瞰で描けたらなと。より冷徹な目線で『現実』というものを浮き彫りに出来たらなと思います。

諸行無常の儚さ、忘れ去られる恐ろしさ、その地続きにいる我々、空や海はいつでも美しく青く、そういう現実を描きたいです」と新作への思いを語る。

本作への意気込み・PRについては「シアターコクーンでまたチマチマした演劇をやります。チマチマした演劇をシアターコクーンでやることに意義を感じます。それが僕の仕事です。という意思表明です。『美しく青く』それは畏怖の念でもあり、祈りでもあります」と、赤堀雅秋らしいコメントを寄せている。