主演を務めるのは、2019年4月からドラマ「わたし、定時で帰ります。」(TBS系)に出演する向井理。赤堀演出舞台を何作も見ているという向井は、本作のオファーに「一見どこにでもいるような人々やその生活を生々しく描くことで自分とは何かを見つめるような(赤堀作品の)世界に、いつしか自分も染まってみたいと思っていたので、オファーを頂いて嬉しい反面、その世界を創らなければいけない責任も感じた」と語る。
「作品同様、繊細で緻密な印象」という赤堀とのタッグに、「念願の赤堀ワールド初参加です。今回もとある市井の人々を描いてはいますが、『生きる』ということの面倒くささや、汚い部分、きれいごとだけではない人間性も表現されると思います。しかし、それは避けては通れない。それを目の当たりにした人にしか見られない何かを見つけてもらえる作品にしたいと思います」と意気込む。
一方、赤堀は向井のことを「実直な方なのだろうなという印象。いろいろな思いはマグマのように内に秘めていたとしても、それを漏らさず、呑み込みながら遂行するイメージ。きちんと地に足つけて生きているイメージ」と述べている。
赤堀作品では映画「葛城事件」に出演した田中麗奈が、舞台「髑髏城の七人」以来2度目の共演となる向井の恋人役で出演。その他、ひょうひょうとした存在感で赤堀作品には欠かせない存在となったナイロン100℃の大倉孝二、2018年「プルートゥ PLUTO」「ハングマン」に出演した大東駿介、AKB48グループの総監督・横山由依、銀粉蝶、秋山菜津子、平田満、駒木根隆介、森優作、福田転球といった顔ぶれ。赤堀自身も出演する。
その中で横山由依は自身のツイッターで「向井理さん主演の舞台『美しく青く』に出演させていただくことになりました」と発表。そうそうたる先輩役者たちとの共演に「全力でくらいついて行きたいと思います!」と決意を表明している。
仮設住宅を舞台にさまざまな人間模様が繰り広げられる「美しく青く」。どこにでもいる青年の愚鈍で実直に生きる姿を中心に、市井の人々の日常をスケッチし、その中にある絶望、そして希望を浮き彫りにしていくという。一度は日常を失いながらも懸命に新たな日常を生きつづけていく人々に、一縷(いちる)の光明を投げ掛ける赤堀雅秋のネオヒューマンドラマは、2019年7月11日(木)~28日(日)の公演。8月1日(木)~3日(土)に大阪公演が行われる。
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)