俳優の谷原章介が、テレビ朝日系で放送中の「スティッチ!~ずっと最高のトモダチ~」にゲスト声優として出演することが分かった。谷原は11月16日(火)放送の「お殿様がやってきた!」に殿様役で登場。ディズニー好きの谷原にとって“念願”のディズニーアニメーションの声優初挑戦。
今回の放送では、ユウナとスティッチの元へ、ひょんなことから戦国時代のお殿様(声:谷原)がやって来る。お殿様は、ここが450年後の世界だと知ると、現代の日本の姿を見たいと言いだす。だが、スティッチと一緒に出掛けた街で目にしたのは、無造作に捨てられたごみの山や、ぜいたくに慣れて物を大切にしない子供たち。お殿様はそんな子供たちに熱く訴えかけるのだが…。失望し、1人で海を見詰めるお殿様。そこへ突然、侍の姿に改造されたエイリアン「キックス」が現れる。刀で切りかかってくるキックスに、お殿様はどうする!?といった“食べ物の大切さ”を訴えかける内容になっている。
谷原には、アフレコ終了直後の興奮冷めやらぬ中、収録後の感想やディズニーアニメーションに対する思いなどについて話を聞いた。
-収録を終えての感想を聞かせてください。
「今までやってきた役は大人向けの作品が多かったんですが、今回はディズニーアニメーションということで、あこがれのディズニーの中でお芝居ができるというのはうれしかったです。でも、今回声を担当したお殿様が90%くらい、怒鳴っている役だったので、意外と大変でした」
-これまでにもアニメのアフレコはされていると思いますが、あらためて難しさを感じましたか?
「とても難しい反面、やりがいがありますよね。日常生活のお芝居の仕事をしていると、声ではあえて芝居はしなかったりするんですよ。トーンを抑えたり、あえて滑舌よくしゃべらなかったり。でも、アニメや舞台では滑舌よく大きく、なおかつせりふで感情を表現して…という意味では、声のお芝居ということだけにフォーカスして、いろんなことを試せたりだとか、自分の声の使い方や特徴を知ることができたりして、その経験は僕にとってプラスになったと思います」
-とても意気投合していたように見えましたが、スティッチと行動してみてどうでしたか?
「スティッチってネガティブなところがないんですよね。ユウナがまずいと言ったナポリタンも『おいしい、おいしい』って食べるわけですよ。学校に行って子供たちが食べ物を残しているのをお殿様が怒っていたら、逆に止めに入っていってくれたりとか、まあとっても自由奔放でありつつも、ネガティブさがなくてポジティブな子なので、一緒にいて気持ち良かったです」
-国民的な人気を誇るディズニーのキャラクター、スティッチと共演できたということは自慢できますね?
「プロフィールに書きます。(スティッチと共演した)という資料をウォルト・ディズニーの本社に送ります(笑)。今後もディズニーの声優のお仕事があれば、やらせてくださいと頼みたいと思います。僕もディズニーの世界の一員になれるように。僕の敬愛する唐沢寿明さんは『トイ・ストーリー』シリーズのウッディになっていますから」
-スティッチ以外で、今後共演してみたいキャラクターはいますか?
「ディズニーキャラクターは全部好きなんですが、とりわけ僕はプーさんが好きなんですよ。プーさんの世界に入ってみたいですね。ほかにもいっぱいあるんですが、『魔法にかけられて』とかもいいですね。お姫様が現実の世界に遊びに来て、王子様も遊びに来たみたいな…。アニメのキャラクターもできるし、リアルのお芝居もできるじゃないですか」
-キャラクターとして、お殿様の人気が出たらディズニーランドにアトラクションができるかも知れませんね(笑)。できるとしたらどんなアトラクションがいいですか?
「“プーさんのハニーハント”的なキャッチフレーズがつくようなアトラクションがいいですね」
-最後に今回の見どころを教えてください。
「過去からやって来たお殿様が現代の平和になった社会を見て、「いいな」と思う反面、「何か違うんじゃないか」と思う部分もお殿様の中にあるんですね。現実世界には、それをおかしいと思っている人はあまりいないし、思っていてもあえて言う人も少ないです。そして子供たちを怒ることによってお殿様はかえって傷つくんですけど、最後にはお殿様の思いを受け止めて子供たちが素直になってくれる。今回のストーリーは、楽しく笑って見ることができて、なおかつ『家族でこんなことを大事にしていこうよ』っていう、良いきっかけになるような気がします。『食べ物は残しちゃいけないよ』って言われて僕自身も育てられたので、すごく共感できた部分ですね」
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