映画「PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System Case.3 恩讐の彼方に__」が、3月8日(金)より公開。それに合わせて、狡噛慎也役・関智一が見どころなどを語ってくれた。
「PSYCHO-PASS サイコパス」は、人間の心理状態を数値化し管理する近未来を舞台に、犯罪を犯す前の〈潜在犯〉を追う刑事たちの活躍を描く作品。
2012年にオリジナルTVアニメーション作品としてスタートし、2014年に第2期を放送、2015年に劇場版アニメを公開。
そして、2019年1月に「PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System Case.1 罪と罰」、2月に「Case.2 First Guardian」が公開され、今回の「Case.3 恩讐の彼方に__」が三部作のラストとなる。
――「PSYCHO-PASS サイコパス」が再始動する話を聞いた時はどう思われましたか?
以前から内々では長期的にプロジェクトを展開すると聞いたので、それがいつになるんだろうと心待ちにしていました。「ようやくその時が来た」と。
――脚本を読まれた印象をお聞かせください。
狡噛が進むためにはシビュラシステムにもう一度関わっていかないと、何も変わらないままこの先ずっと世界でテロリストの支援をしながら死んでいくと思うので、今回、少女の復讐があって、自分も同じような復讐を経験していて、自分をもう一度見つめ直すという、彼なりの総決算なのかなと思いました。
――海外を放浪する狡噛に対しては、どう思われますか?
前回の劇場版の時も言われてましたけど、みんなが偶像化したくなるような、変なカリスマ性が彼にはありますよね。公安局で培った知識と技術で、多分どこに行っても上手いことやるんだろうと思います。どこに行っても友達ができて、みんなが「狡噛、狡噛」ってなるんだろうなと。
大きな群の塊から飛び出したけど、彼を中心にまた塊ができていく。そういう意味では、彼だからこそ意外と気楽な良い暮らしをしているんじゃないかなという感じもしています。
――「Case.3」での狡噛は、どんな感じでしょうか?
引退はしてないけど、どこか達観した感じでいると思うんですよ。復讐の厄介さを知ってるからこそ、少女と一緒に居たら最悪な事態は避けさせてあげられるだろうな、みたいなものもあるんですよね、きっと。
狡噛の時間も止まったままで、少女と出会って、少女の復讐というものを通して彼の時間も動き出す。狡噛が助けるような描かれ方ですけど、彼自身も少女とフレデリカに背中を押してもらえるようなお話になっています。
また今回、塩谷監督が「こういう言い回しは、狡噛としてどうなんだろう」と僕に意見を求めてくださったりしたので、一座として参加してるような、みんなで作ったような感じを味わうことができました。
いつもは単純に出演者というだけで関わっていましたけど、事前に台本を頂いて、「こう問い掛けされた時に、こう答える台本になっているけど、どう思います?」みたいな。そういう風に聞かれたことは嬉しかったし、楽しかったです。
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