――テンジン役・諸星すみれさんの印象についても、お聞かせいただけますか?
相手役の女の子を誰にするか、監督に「誰とお芝居したいか、います?」と言われて、特にパッとは浮かばなかったんですけど、周りの方からも意見を頂きながら、自分でサンプルテープを聞いて、この辺の人たちどうですかと意見を言わせていただきました。
最終的にはもちろん監督が決めましたけど、諸星さんは、僕もお名前挙げさせていただいて、監督もお考えの中にもあったみたいで、一致していました。少女の雰囲気も残しつつ、当然芸歴も長く、演劇もしっかりされている方で。
重い話ですし、演技力も必要になってくると思いますので。かと言って、玄人っぽすぎても役柄的にいやらしさがあるかなと思ったので、ぴったりな女優さんだなと思います。
――アフレコ現場はいかがでしたか?
なんか、ピリッとした雰囲気はありました。監督がガルシア役・磯部勉さんが怖かったらしく、ビビっていたようです(笑)。全然、にこやかな方なんですけどね。高木渉さんは、養成所時代から一緒なので、勝手知ったる感じで、安心感がありました。馴染みすぎていて、何の印象も残ってないです(笑)。
――狡噛を演じる上で、意識していることはありますか?
突拍子もない事が起こるので、新鮮に反応していこうっていうことぐらいですね。紛争地帯に行ったことはないのですが、舞台になっている場所の雰囲気とか、なんとなく想像する中で似たような気候や土地の雰囲気を感じた方が気分は入りやすいです。
なりきるためのスイッチとしては、そっちの方が自分にはしっくりくるというか、文字で見てこうだと思い込んでもピンと来ないので。
――ファンの皆さんの「狡噛」のイメージあると思いますが、プレッシャーを感じることはありますか?
影響される部分はあります。シリーズを重ねるにつれて、狡噛のここが格好良いとか、狡噛を演じている時の関智一の芝居はこうだ、みたいな評されているものを見ちゃうと、そうなんだと思って、そのようにやろうと思って、次から余計にその成分が濃くなってしまうところがあるので、そうならないように気をつけています。
――自らチェックされたりはするんですか?
悪口を書かれているのは嫌だから、基本的には見ないです。SNSで自然と入ってきちゃうものは見ますけど、根掘り葉掘りは探さないです。気にしちゃうんです。意外と繊細なんです(笑)。
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