TPD・高嶋菜七に緊急取材!(前)白熱の“SLC”振り返り…愛するメンバーの“変化”語る

2019/03/16 08:00 配信

音楽 インタビュー

高嶋菜七撮影=永田正雄


まずは「SLC」を振り返る


――2018年7月から始まった「渋谷 LIVE CIRCUIT」(以下:SLC)シリーズも、いよいよ明日3月17日でファイナルですね。

本番を終えて、次の(ワンマンの)リハーサルといったサイクルが、この何カ月間か続いていました。今までのライブシリーズは演出にこだわったり、早着替えをやってみたり、目まぐるしいエンターテインメントな感じだったんですけど、6人体制になって初めてのライブシリーズということもあって、今の私たちだからこそできることをやっていきたいなと。

メンバー3人が卒業してからも、それまでに披露してきた先代TPD曲、ユニット“ぐーちょきぱー”曲、自分たちのオリジナル曲を封印するのではなく継承するために、6人バージョンの振付や歌い分けを身に付けて披露していったり、2018年の11月にリリースした最新アルバム『Hey, Girls!』の曲を含めて毎月、毎月新しい曲や姿を披露してきました。

私的には今までのTPDとは全然違う“かわいいTPD”も見せられたんじゃないかなと思っています。

――毎回、ノンストップで歌とダンスを披露していましたけど、体力的にキツイなと思ったことはありましたか?

毎月のようにライブを重ねてきたからなのか、自然と体力が付いてきましたね。そういう意味では、体力が付いてきたなと思わせてくれるライブシリーズでもありましたね。

それと、これまではがむしゃらに踊り続けることしかできなかったんですけど、「ここで見せ方を緩やかにしよう」とか、「ここは激しさを出していこう」と緩急を作れるようになった気がします。かわいさと格好いいところを場面によって変えることを大事にしていました。

――先ほど、本番が終わったら次のリハーサルという話が出ましたけど、ライブに向けての過ごし方に変化は?

今回のライブシリーズの前までは、毎日2時間ぐらいずつレッスンやリハーサルがあったんです。

休みがないのが当たり前でした。でも、SLCシリーズの途中あたりから効率がよくなったんです。

――効率?

あ、効率というか…、短期集中!(笑) メンバーも短い時間で集中した方が頑張れるタイプが多くて。ダラダラやっていると集中力が途切れてしまうんですよ。それだったら、何ていうか「ギャッ!」と…。

――ギャッと?(笑)

ギュッ!と(笑)、短い時間で集中してやった方がいいねってメンバーとも話してマネジャーさんに相談したら、本番の10日前ぐらいからリハーサルが始まるスケジュールになりました。

短くなった分、レッスンに取り組む姿勢が変わったような気がします。みんな集中してやっていました。個人活動も増えて来てスケジュールが合わないメンバーも出てきたりしていましたからね。

――SLCで印象に残っている公演は?

どれも思い入れがありますけど、1月14日は1日2公演だったんです。1部は新しいファンの皆さんを呼び込むためのビギナー入門編ライブで、2部が新年最初のSLC。やっぱり、2公演は大変だなと思いました。久しぶりだったこともありますけど、かなり体力を消耗しました。

――新規のファンの方に向けてのライブは、どんな雰囲気だったんですか?

最初はノリ方も分からないから、ずっと見入っている感じだったんですけど、コアなファンの方たちがリードしてくださったんです。

いつも以上にノっていたというか、すごく盛り上がっていて。新しい人たちを引っ張っていこうという感じが伝わってきてうれしかったです。とても印象に残る公演になりました。