平成最後の遊び箱! 最高のナンバーとワクワク企画で盛り上がる「遊び箱 vol.5」レポート

2019/03/12 16:30 配信

芸能一般

遊び箱 vol.5


平成最後の遊び箱は、過去最高のクオリティーとワクワク感でダンスエンタメをお届け! 株式会社 遊が主催する発表会型ダンスイベント”遊び箱 vol.5~Last Heisei~”が、3月9日10日に浅草公会堂で開催された。

本イベントは、コレオグラファー(振付師)を、ゲスト・ピック・チャレンジの3つに分けることを特徴とし、他の発表会にはない演出で楽しんでもらうことをモットーにしているダンスナンバーイベントだ。今回は”Last Heisei”をテーマに、若手からベテランまで幅広いキャリアと年代のコレオグラファーが、ダンスナンバーを出展。

ハイレベルなダンスナンバーからサプライズ抽選会まで、終始ワクワクが止まらない遊び箱らしい公演で、来場した観客から大きな歓声が送られていた。主催が「今まで一番全体のレベルが高かったかもしれない」と口にするほど、素晴らしいダンスナンバーが繰り広げられた公演の模様をレポート!

みんな平成を生きてきた! それぞれの生き方が反映されたダンスナンバーたち


平成最後ということで、平成の始まりから終わりまでを振り返る映像で始まったオープニング。美空ひばりの「川の流れのように」から米津玄師「LEMON」まで、各年の名曲PVが流れると会場からは、「懐かしい! 」と言った声がちらほら聞こえてくる。

そんな共感を会場全体で共有しながら、選抜メンバーとコレオグラファー達によるオープニングショーケースがスタート! 一般的な発表会型イベントにおいて、イントラナンバーと呼ばれるものは、ナンバーを出展するコレオグラファー達によるパフォーマンスが主流であるが、遊び箱は、各ダンスナンバーから選抜ダンサーを出し、コレオグラファーと一緒にショーケースに出るというスタイルをとっている。プロダンサーであるコレオグラファーと一緒に踊れる経験を今後に活かしてほしいう主催者側の願いが込められたショーケースだ。

遊び箱 vol.5


ラグジュアリーなスーツ衣装で、スタイリッシュかつ若干のギャングさが入ったダンスは、パワフルかつおしゃれで、会場から大歓声が送られる。興奮冷めやらぬなか、公演は第1部のダンスナンバーからスタート。

ayum!、yukapi、瑚↔︎SANGO、原周石 from MKMDC、によるJAZZ系のダンスナンバーは、J-POPを使用していることもあり、観ている側が感情移入しやすいパフォーマンスになっていたのが印象的。yutoナンバーとMAOナンバーは、ビートルズやCosmo Sheldrakeといった洋楽を使用したダンスナンバーを披露。平成って名曲がたくさんあったなぁと思わせつつ、同じダンスでもコレオグラファーによって、こんなにも振付や世界観に違いが出るのかと感心させられた。

また、MIKI ISHIZAKAの”CHICAGOFOOTWORK”やUSUSHIの”アイドル”と言った、めずらしいダンスジャンルのナンバーもあり、遊び箱の幅広さを感じさせる。1部のラストは、今回からゲストコレオグラファーに昇格したHIROKIDのHIPHOPナンバーで会場を盛り上げた。

遊び箱 vol.5


遊び箱 vol.5


第2部のスタートを主催者でもあるYOUCANのダンスナンバーが飾ると、前回の遊び箱にダンスナンバーを出展した、たむやタロス。今回初めて遊び箱にダンスナンバーを出展したASUKA KUGA、新井健太、REO、のナンバーが続く。

YOUCANはダンスシーンの第一線で活躍するゲストコレオグラファーであるが、それ以外のピックやチャレンジ枠でナンバーを出しているコレオグラファーの作品もゲストに負けず劣らずのダンスナンバーを披露していたのが驚きポイントのひとつだった。それだけ遊び箱のレベルが回を重ねるごとに成長しているということだろう。

遊び箱 vol.5


そして、公演も終盤へ。ダンスファンなら名前を聴いたことがあるだろう有名コレオグラファーの、井出恵理子、松GORI、Cen、のダンスナンバーが立て続けに披露。コレオグラファーのレベルの高さが垣間見えるダンスナンバーなのはもちろんであるが、出演しているダンサー達のレベルも高いという要素が、ナンバーの質を高いレベルに引き上げているように思う。息を飲むような展開や、圧倒的な踊り、心を揺さぶられるようなダンスナンバーに、会場から大きな歓声と拍手が送られた。

遊び箱をマチョビアンワールドに染める! 悲鳴歓声アメ荒らし


遊び箱のステージは、ダンスナンバーだけではない。エンタメ心を持ったゲストショーケースも重要なステージパフォーマンスだ。ゲストダンサーとして、パイレーツオブマチョビアンが登場。もはや、遊び箱のファンにとってはおなじみのゲストダンサーだろう。3公演とも出演したパイレーツオブマチョビアンは、すべて違うパフォーマンスネタを披露。違うネタではあるのだが、アイドルチックな要素、変態的な要素、クレイジーなムーブに、客席乱入など、周りの期待に応えるパフォーマンスで、会場を悲鳴と歓声の渦に巻き込んでいた。

遊び箱 vol.5


遊び箱 vol.5


こうやって、確実に観客を楽しませ沸かせることのできるダンサーをレギュラーとして起用するのも、遊び箱の特徴なのだ。

誰も知らなかったサプライズ企画! 公演中にプレゼント抽選会


前回の公演では、公演にちなんだクイズを出題し、正解した来場者に後日プレゼントをしていた遊び箱。今回は、公演中にプレゼント企画を実践。入場券に記載されている抽選番号を元に、MC内でコレオグラファーが抽選番号を発表するという抽選会が開催された。

当選者には、フットマッサージ機や布団クリーナーなど、豪華家電がプレゼントされたのだが、なんとこの企画。主催者以外は何をするのか知らされていなかっというサプライズ企画だったのだ。舞台監督やスタッフにも知らされてなかったというガチサプライズ企画は、回を重ねるごとに噂が広がり、抽選会やMCの内容も面白おかしく徐々にパワーアップ。

遊び箱 vol.5


こういう遊び心も大切にしているイベントなのだ。今回は、冒頭でも述べた通り、主催者が「今まで一番全体のレベルが高かったかもしれない」と口にするほど、ハイクオリティだった遊び箱。

平成最後ということで、コレオグラファーの今までの人生の振り返りだったり、自分の個性やマインドを伝えたいという想いが、ダンスナンバーに大きく反映されていたのではないだろうか。そこに出演者が気持ちのこもったダンスで形にする。そんな魂がこもったダンスナンバーが出揃ったからこそ、レベルの高いダンスイベントになったのだろう。次回は、新しい元号での初開催となるが、どんなワクワクするイベントになるのか楽しみだ!