――劇場版は6つ子が同窓会に参加するところからスタートします。
福山:ニートな自分たちにとって、同窓会に危険が潜んでいると思わないあたりが彼らっぽい。嘘でごまかせば何とかなると思ったんでしょうね。そんな危険性よりもお祭騒ぎをして、普段のニート生活を忘れて…というのが重要だったのかもしれません。
――福山さんは同窓会に参加されたことは?
福山:ないです。高校を出て4年くらいは電話連絡が来ていたらしいんですが、母親が全部断っていたらしくて。「潤さんはいますか?」「うちに潤はいません」という受け答えだったらしく、もうずっと案内は来なくなってしまいました(苦笑)。
――参加してみたいですか?
福山:行ってみたいです。同級生たちが今何をしているのか気になりますし。
――作中で6つ子たちは18歳の自分たちと出会います。もし、福山さんが学生時代をやり直すならどの時代に戻りたいですか?
福山:どの時代でもいいですね。勉強したいことがあるので、どの時代でも喜んで勉強します。しいて言うなら、大学に行ってみたいかな。
――専攻で何か学びたいことでも?
福山:いや、サークル活動が気になって(笑)。サークル活動って一番いい社会勉強だと思うんですよね。先輩後輩や、横の繋がりがいかに大事かも分かるし、社会の縮図みたいなものじゃないですか。中学・高校時代ってまとまり方が中途半端だし、妙に結束力はあるんですけれど、大学はそれだけじゃ成り立たない。
半ば社会に出ているというか、会社の成り立ちに近いものがあると思います。そこで人間的に仲良くなれるかなれないのか、サークルがどのように回っているのか、どのような人たちと付き合うのか、学ぶことが多い。そういう意味で、大学の付き合いってどんなものなのだろうかという興味があります。
――ふと気になったのですが、6つ子たちは大学受験していないのでしょうか。
福山:想像ですけれど、してないんじゃないですかね。もし、大学に入ってサークル活動をしていたら、また今の彼らとは違ったと思います。ただ、6つ子が大学に行くとなると学費の面で松造が大変なので(笑)。
――ここまで6人を育てあげただけでもすごいことですよね。
福山:劇場版の松造のシーンは涙なくしては見られないので、そこにもぜひ注目していただきたいです!
――最後にファンへメッセージをお願いします。
福山:今回の劇場版は入門編としても見ていただけるので、「おそ松さん」を初めて見る方にもオススメです。逆に、今まで応援してくださっていて、キャラクター性も何もかも分かったうえで見る方は、考えることが多いかもしれません。「こういうのを待っていた」「こうくるとは思わなかった」などいろいろあると思いますが、相変わらずの6つ子であり、昔は相変わらずではないけれど地続きであり、ちゃんとした映画のストーリーになっています。
いろいろな角度をしっかりと押さえてあって、「隙だらけなのに隙のない劇場版」になっていますので、安心して見ていただけるし、好きな方は何回か見ないと自分の中で答えが出せないものになっているかもしれません。ぜひお楽しみに!
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