2年前の夏に横田夫妻の本格的な取材を始めてから現在に至るまで、日を追うごとにお二人の老いが進み、滋さんは入院されるなど、残された時間が短くなっていくことを実感してきました。
その間、二度に渡る米朝首脳会談が開催され、どちらも拉致問題が提起されるなど、解決への機運は高まっているように見えます。現在の状況は、横田夫妻や高齢の拉致被害者家族にとって、最後の希望と言えるのではないかと考えています。
こうした実情やご家族が抱えてきた思いを、菊池桃子さんと勝村政信さんに完全に共有していただいたことで、大変に思いのこもったドキュメンタリードラマが完成し、横田夫妻の41年間の真実を克明に描くことができました。
一家にとって太陽のようだった13歳の女の子が突然いなくなり、ごく普通の夫婦が過酷な運命に翻弄されていきます。泣かされ続けながらも、娘に会いたい、その一途な希望を胸に、横田夫妻は毅然と戦ってきました。
その生き様を、今回、ぜひ国民の皆さまに広く知っていただきたいと思っています。そして今一度、全拉致被害者の即時一括帰国というご家族たちが掲げる目標に向かって日本が一丸となってくれたらと切に願っております。
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