阿部純子「困ってしまうぐらいチャーミングでした(笑)」“相手役”に感謝

2019/03/21 08:00 配信

映画 インタビュー

ロデオン・ガリュチェンコの印象は?


阿部「あの時のゆいの気持ちは分かる」


――寝ているソローキンを見て、ゆいがある行動を起こす場面は印象的でした。

あのシーンは監督を含め、スタッフさんたちとすごく話し合いました。やっぱり、ゆいの中では弟の存在が大きいんだろうなと思ったんです。

ものすごく愛情を注いでいたからこそ、ソローキンさんに対してあんな行動を起こしてしまったんだろうなと。

敵国の人であれ、常に看護師としての仕事を全うしていた自分との折り合いがつかなくなってしまった瞬間。あの時のゆいの気持ちは、分かるような気がしました。

――ご自身のインスタでゆいの看護服を紹介していましたね?

劇中でゆいが着ていた看護服は、昔のものを再現するために衣装部の方が全部手作りしてくださったものでした。ギャザーの一つ一つが丁寧に作られていて、すごくうれしかったです。

当時の看護師さんたちはこういう服を着て看護をしていたんだなって、私の想像力だけではなく、衣装部やメーク部の皆さんの想像力にも助けていただいて、ゆいというキャラクターが出来上がっていきましたし、作品全体に説得力が出たと思います。

――装飾部の“親方”松本(良二)さんもインスタに登場していますけど、一番こだわりを強く感じた部分は?

松山にあるゆいの家「武田家」はろうそく屋さん。そこで売っているろうそくが丁寧に作り込まれていて、1本1本に武田家の「武」という文字が入っているんです。

プロフェッショナルの仕事ってこういうことなんだろうなってあらためて感じました。脚本を読んで浮かんだイメージが、現場でどんどん膨らんでいく感じが楽しかったです。

――今作は日露合作プロジェクトですが、ロシア人スタッフの方との共同作業はいかがでしたか?

現場では日本語と英語、そしてロシア語が飛び交っていました。ロシア人の方たちのお芝居に対する考え方が私たちと全然違うんです。

そこは、監督を交えていろいろ話し合いながらコミュニケーションを取りつつ撮影に臨んでいました。お互いが思っていることを擦り合わせながらお芝居をする過程は新鮮で面白かったですし、いい経験ができたなと思っています。

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