「リラックマとカオルさん」の場面カットとメイキング写真が公開され、小林雅仁監督が撮影の裏側などを明かしてくれた。
リラックマは“都内に住むOL、カオルさんの家に住み着く、背中にチャックのついたクマ”。都内の商社で働くごく普通のOLで、ちょっとトボけたアラサー女性・カオルさんはリラックマ、コリラックマ、そして掃除が大好きなキイロイトリと暮らしている。
今回の「リラックマとカオルさん」では、カオルさんと呑気なだららん生活を送るリラックマたちが過ごす、色とりどりの12カ月をストップモーションアニメで描いていく。
小林監督は「最初にこの話を頂いた時、ストップモーションアニメで今までのアニメシリーズにはなかったような、ドラマとして成立していて、大人が見て楽しめる作品を作りたいと聞いて、すごく興味が沸いたので参加しました」と振り返り、「月9や朝ドラを見たような気持ちになってもらいたい」と話す。
また、アニメーション制作を担当したドワーフの体制について「ストップモーションアニメ撮影時には、毎日平均して40人前後のスタッフがスタジオに常駐していました。撮影の中心となるアニメーターは全10人、そのアシスタントが5人という体制です。基本的に、撮影中は1班1人のアニメーターが担当しており、登場する人形の体数が多かったり、セッティングが大変な班にはアシスタントがつきます」と紹介。
続けて、「その他に、撮影や照明、人形や美術を担当するスタッフが各パート複数人おり、10班をぐるぐる回りながら入れ替わり立ち替わり、セッティングと撮影を繰り返していきます。この全てのプロセスは、監督および助監督2人の3人の指揮下に入り、制作チームがそのサポートを務めました」と明かす。
なお、本作は1秒12コマで構成されており、1班で1日あたり10秒を目標に撮影していたとのことだった。
そして、本作には“生活が感じられるシーン”が多数登場。「食べるシーンっていうのは、キーになるシーンとかたくさんあります。特に、リラックマは食いしん坊で、食べ物を見た時だけ動きが早くなったりするので、食事のシーンは大事に撮っていますね。食べ物自体も、造形として美味しそうになるように意識しています」と解説。
さらに、四季の描写については「『日本ってこういう国で、こういう所で暮らしてるんだよね』っていうのが、空気として伝わればいいなっていう部分で、桜やお祭りのシーンを盛り込みました」と語った。
「リラックマとカオルさん」は、4月19日(金)からNetflixで全世界独占配信される。
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