有村架純「ひよっこ2」は「中学聖日記」と並行撮影で…監督から「早く戻ってきて」

「好きな人と、自分が育った場所の景色を見るって特別なこと」

今回の舞台は、前作から2年後の1970年・秋。“ヒデ”こと秀俊(磯村勇斗)と結婚したみね子の名字は「谷田部」から「前田」に変わっている。

「クランクインのときに“前田みね子”役って紹介されて『あ、そうか』って思いました。いつも指輪をしているし、一緒に住んでいるんだって。2人で茨城の谷田部家に行くシーンも不思議な感じがしました。

好きな人と、自分が育った場所の景色を見るって特別なことですよね。そういう面で変わったといえば変わりましたけど、ヒデさんとみね子はもともと恋人同士という感じではなく、既に夫婦みたいな関係だったから、今からが楽しい時間というような感覚です」

「いい作品ができたときは幸せ」

みね子を演じながら“幸せ”について考えることもあるとか。

「みね子は、すずふり亭のハヤシライスが一番おいしいとか、卵がうまく割れたとか(笑)、本当にちょっとしたことで幸せを感じられる人なんです。それはとてもすてきなことですよね。

今回も、みね子をはじめとする登場人物たちの何げない日常の物語を楽しんでいただけたらうれしいです。私にとっての幸せを一つ挙げるとしたら、それは作品を作ること。愛情を持って私に接してくださる方たちがいて、その思いを感じながら、自分も同じように皆さんに返していく相乗効果でいい作品ができたときは、幸せだなと思います」

ちょっと気が早いが「ひよっこ3」を期待するファンも多いはず。

「ヒデさんとみね子の間に子供ができているかもしれないし、谷田部家に大きな出来事が起こるかもしれない。すずふり亭の制服が、またちょっと変わっていたり…、いつまでも続けられそうですね(笑)」

取材・文＝小池貴之