特定非営利活動法人アンチエイジングネットワーク内にて構成されるアンチエイジング大賞実行委員会が、第4回「アンチエイジング大賞2010」授賞式を11月14日、都内で開催し、受賞者の舘ひろし、余貴美子が出席した。
「アンチエイジング大賞」とは、アンチエイジングについての関心・知識を持ち、いい歳の重ね方をしてもらおうという趣旨で同法人が’07年から実施。ポジティブに年齢を重ね(年齢にとらわれない)、アクティブで、いつも輝き続けている、同世代のお手本となる40・50・60代の著名人が対象となろ、今回で4回目となる。第1回では所ジョージと夏木マリ、第2回は石田純一と黒木瞳、第3回は北野武と黒柳徹子が受賞している。
受賞した余は「50歳を過ぎ、いい歳を重ねたということで選んでいただきました。俳優という仕事は、自分で勝手に年齢を決めていい仕事で、エイジングを作ったりデザインする専門家でもあります。若い役や老人の役、今でも高校生の役でもできます。いろんな人間の人生の始まりや終わりを演じて、老境や老いや死に慣れているつもりでいます。いろんな人間の人生を経験する仕事でもあります。実人生では、鏡を見てしわやたるみ、しみを見てはジタバタし、体力の衰えを感じれば恐怖を感じ、台詞の覚えが悪くなったらジタバタしてそんな風にして生きています。この賞をいただいたことをきっかけにアンチエイジングということを目標に生きていこうと思います。これからメンテナンスを怠らずに、長持ちするように素敵にエイジングを作っていこうと思います」と喜びを語った。一方、舘は「うれしく思っておりますが、アンチエイジングというのは、どっちにしても歳を取ったことなので、ちょっと寂しい気もしております。ですが、わたしと同じ世代の人たちには、この賞をいただくことで勇気や希望を与えるお手伝いになったらいいなと思います」と感謝の気持ちを述べた。また、舘は「あまり意識したことはないけど、なるべく体を動かすことはしています。ジムとかに行くのは嫌いなので、週1回は必ず乗馬とゴルフをしています」と語り、一方、余は「わたしはお金がかからない散歩しかしたことがないですね。特にやっていることと言えば、壁があればできるので、逆立ちをしています。逆立ちすると体も伸びて良くなる気がするので。あとはこの歳になると、自分の力じゃ駄目なところは補えなかったりするので、健康に関してはちょっと気をつけていますね」とそれぞれ若さの秘けつを披露した。さらに、余は「特に特別なことをやっているこのではなく、便秘をしないだとか、眠い時にはあくびをするだとか、うんざりした時はため息つくとか、全部出すということが1番楽な方法だと思うので そういう緩やかな方法もあるので、自然なやり方で生活していくのもありだと思います」(余)、「僕はどんな小さなことでもいいから、夢や目標を持ち、それに向かってちょっと頑張っていくのもいいかな。でも無理をしないで気楽にやっていくのがいい。やっぱり1番大切なのは精神のアンチエイジングじゃないかと思います」(舘)とそれぞれ同世代に向けアドバイスを。
最後に、これから“アンチエイジング”を体験していく人に向け「“アンチエイジング”ということをさっき考えてみたんですが、僕の中で本当の“アンチエイジング”は石原裕次郎ですね。あのまま歳を取らないで、未だにあのままで止まっている。僕はもう先代が亡くなった時の歳は過ぎてますが、いつかあのような俳優になりたいと思ってます。頑張ります。あとは煙草をやめることです」(舘)、「俳優の仕事をしていますが、普通の顔で普通のスタイルですけど、変身するのは無理ですから、体を建設していくという心意気で“アンチエイジング”を目指して生活していこうと思います」とそれぞれメッセージを送った。