――「緊急取調室」への出演が決まったときのお気持ちをお聞かせください。
こんなことを僕が言うのも何ですけど、過去のシリーズを拝見しながら、“玄人好みのキャストの方々がそろった、渋みのあるドラマ”という印象を持っていたんですよ。
この作品はシリーズ化されている人気作でもありますし、出演が決まったときは「おぉ、自分も出られるんだ!」と、うれしい限りでした。
――玉垣として撮影初日も迎えられましたが、心境はいかがでしたか?
過去のシリーズを経てチームワークもバッチリなところに新たに入る…という点では、玉垣と僕自身の環境が全く同じなので、めちゃくちゃ演じやすかったです! 何の芝居もしなかったですね(笑)。
――画像解析のエキスパートでもある玉垣を演じる上で、心掛けてらっしゃることは何ですか?
昔ながらの“足を使い、人間そのものと触れ合う捜査”を実践しているキントリ・メンバーの中に、データ重視の人間が入っていくということで、ちょっとした異物感があるように心がけてます。
玉垣はデータを信じ切っている役柄なので、「いや、皆さんのやっていることは古いんですよ」という気持ちを持ちつつ、ある種“新人のくせに生意気”みたいな雰囲気を意識して演じてます。
――主演・天海祐希さんの印象についてもお聞かせください。
本当に格好良いんですよ! キントリ・メンバーと並んだときも、天海さんが「元からいた感じだね」と言ってくださった上に、(前シーズンまで出演していた)大杉漣さんがいたときの全体バランスと比べて「あれ? 高さがなくなって、横幅が…」といじってくれたりして(笑)。温かく迎えてくださって、ありがたかったです。
お芝居でも本当に助けていただきましたね。実を言うと撮影初日、僕は「キントリ・メンバーとはどんな距離感なんやろう!?」と迷いながら、撮影に挑んだんです。でも、天海さんの中で有希子というキャラクターが完全に出来上がっているから、距離の詰め方もそこでつかめて…。
台本には書いてなかったんですけど、本番でいきなり天海さんからガッと羽交い締めされて、「あ、この人はこういう距離の詰め方をするんだ!」と分かったんですよね。と同時に、漣さんが演じた善さんと面識のあった人物だから、こいつ(=玉垣)は信用できる…という思いにつながってることも見て取れたんです。
――読者へメッセージをお願いします。
避けては通れないのが漣さんの存在。皆さんは「漣さんの代わりが務まるのか?」と思いながら、ご覧になられるかもしれません。でも、僕としては代わりを務めるつもりはありませんし、あくまで新たなキャラとして参戦したいと思っています。
実は、漣さんとは何度も共演させていただいたんです。ある作品では地方ロケに一人で来た僕に、漣さんが撮影後「塚地君、うちの車に乗っていくか?」と言ってくださって、送ってもらったこともあったんですよ。
しかも、本当だったら次の作品で上司と部下の役で共演するはずやったんです…。そんなこともあって何かの縁も感じますし、力いっぱい演じて、漣さんにも見てもらえたらな、と思ってます。
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