オトナの土ドラは2作目となりますが、この「仮面同窓会」のドラマ化は、前回の「火の粉」(2016年4月~5月、フジテレビ系)以上に挑戦的な企画だと感じています。
過剰なたくらみが詰まったこの作品に、土ドラの濃厚な味つけが加わり、視聴者をひきつけて離さないサスペンスドラマが生まれることを期待しています。
主人公の洋輔はどこにでもいる青年のようでいて、彼だけの屈託を抱えています。それがために新たな事件とも無関係ではいられなくなる。そうした複雑な内面を持つキャラクターを溝端淳平さんがどう演じられるのか楽しみにしています。
視聴者の皆さんには、洋輔たちと一緒に疑心暗鬼となって、彼らの素顔を見届けていただければと思います。
僕が演じる新谷洋輔はとても感受性が豊かで優しい青年だと思います。ただ、周りの人間の影響や過去の出来事から、普通の人に見えて全然そうではない何かを抱えているような印象です。
台本の印象は群像劇であり、とても重厚なサスペンスだと思います。洋輔という人間が回を追うごとにどういうふうに変わっていくのか、また、周りの人間が隠していることや背負っている罪というものがとても細かく描かれ、伏線なども回収しつつ、台本が上がるたびにスリリングな展開に大きな衝撃を受けるという、近年にない面白いストーリーだと感じています。
今回の「仮面同窓会」は、僕にとって5年ぶりの民放連ドラ出演、8年ぶりの民放主演となり、蜷川幸雄さんとの出会いから舞台に没頭してきたその経験を生かすチャンスが来たと思っています。
以前、主演をやらせていただいた時とはお芝居に対する考え方も違いますし、今はゼロからのような心境です。そして30歳になるというタイミング。元号も変わり、俳優人生の第2章、第1幕の始まりと捉えて取り組んでいきます。
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