――企画がスタートしたときの想定と今で、どれくらいズレがありますか?
三村:まず俺が台本を手掛けるって言ったことが間違いで(笑)。俺はケツをたたかれなきゃやらない人間だってことが分かった。
大竹:今分かるっていうね。
三村:でも、いつも僕らはライブのときも言ってるんですけど、当日が締切なんで。当日来ちゃったらやるしかないんで。
大竹:どの仕事もそうだと思いますけど、「100点で出せ」って言われたら多分一生考えますよね。「1カ月延びました」って言ったら、また展開変わってきますからね。
三村:またやらなくなっちゃうしね(笑)。
大竹:だから、この番組は何も想定しないで始めましたね。
三村:本当にスタッフにお任せで。
大竹:舞台をやるのかもあいまいで。「本当にやるんだ」って途中で思ったくらいですから。「本当にできんのかな?」っていまだに思ってます。
三村:「さまぁ~ずライブ」みたいな、台本でちゃんと完成してるライブとは180度違って、アドリブばっかりになるんでしょうね。
大竹:「ここでこうしてこうなる」っていう笑いではない。
三村:“滑ってる感”を笑うとか、「この舞台、大丈夫?」みたいな。
大竹:そしてそれを取り返せない感じ(笑)。
三村:「滑ってるのを笑いたいのに、リアル滑りしちゃってるじゃん」みたいなね。
大竹:それは想定内ですね。本当の滑りもあると思います。で、帰りに「あそこやばかったよね」とか話題になればいいですね。
――わちみなみさんは今のところメス犬役と聞いているのですが、本人は役柄に納得しているんでしょうか?
三村:全身タイツとか着せると生々しいので、多分イヌみたいな名前の付いた普通の女の子で出るかもしれないよね。オーディションでずっと同じ服を着てたじゃないですか。あれで出ると思います(笑)。俺はわちさんはハネると思うんだよな。筋肉の名前を言わせとけばいいんですから。
――ハムストリングですね(笑)。
大竹:あれも本来はいらないコメントですからね。あれを言うってのが面白いですよね。
――この話こそ配信を見ていないと分からないですよね。
三村:だから、やっぱり見てから来てほしいですよね。
大竹:この世界に入ってお笑いをやり始めたころから、初めて見た人でも笑えるようにやってきたつもりなんですけど。
三村:でもこればっかりは。
大竹:ね。こればっかりは無理ですよね。何か分かってない人が付き添いで来ても、笑えるシーンはあると思いますけど、本当は1回見てきてほしい。
――公演が終わった後はどんな気持ちになっていると思いますか?
大竹:そういう「俺どう思ってるのかな?」って楽しみはありますよね。
三村:ライブの場合は1カ月前だと、何となく手応えが出てくるんですけど、今ゼロってことは、「さまぁ~ず×さまぁ~ず」(テレビ朝日)に似てると思うんですよね。あれもゼロから始まるので。
大竹:舞台に出てみないとどうなるか分からない。若い頃は終わったときに笑っていることを想定してやってたんですけど、もうだいぶ大人になったので、「“食らった”俺ってどういう気分になるんだろうな」っていうのを知りたいという余裕も少し出てきて。変な楽しみというか。
三村:舞台をやる人の“怖い夢”に、セリフが入ってないままポンと舞台に出されるっていうのがあるじゃないですか。
大竹:毎回見ます。
三村:それが本当に現実で起こり得る。
大竹:「始まっちゃったぞ!」みたいな、あの夢と同じ感覚ですよ。とうとうあの夢に入るんだよ。怖いですね。
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