49歳の主人公・クニオ(松重)は、ある日、サチから「ヒキタさんの子供に会いたい」と告げられたことをきっかけに妊活を開始。
しかし、なかなか授かれず、クリニックで検査を行うと不妊の原因はヒキタ自身にあることが判明する。そこからヒキタ夫妻の悲喜こもごもの妊活の日々が始まる、というあらすじだ。
今作について、松重は「妊活モノというのは全く想定外の出演依頼でして、一口に子作りと言っても、大変な苦労があるものだなと、読んで初めて知らされることばかりでした」と台本を読んだ感想を語る。
また、共演の北川については「北川景子さんが奥さん役でしたので、この年齢差をどう成立させなきゃいけないのか、そればかり考えて現場に入りました。でもそこはさすが北川さん、実に自然な夫婦感を醸し出してくれました」と絶賛し、「思えば私にとって、夢のようなひとときでした」と撮影を振り返った。
一方、北川は松重との共演を「松重さんとは何度も共演させていただいているので、信頼関係が出来上がっている状態で演じられたのは本当に良かったと思います。クランクインしてすぐに、自然と夫婦になれたような気がしました。松重さんと毎日朝から晩まで一緒にいて、本当に家族のような錯覚さえ覚えました」とコメント。
そして、自身が演じたサチについては「弱音を吐かず、懸命に夫を支えるサチさんの姿は同じ女性としても感銘を受けました」と話し、今作について「夫婦の心の絆と、困難にぶつかっても乗り越える強さがなければ到底できない、大変なことだと知りました。
私は経験がありませんでしたが、サチさんの不妊治療に取り組む姿勢をリアルに表現したいと思いました」と懸ける思いを語った。
ほか、作家であるヒキタの担当編集者・杉浦俊一を濱田岳、不妊治療専門医・桑島医師を山中崇、サチの父・田野辺和夫役で伊東四朗が出演。
さらに、本作は4月に開催される「第9回北京国際映画祭」のコンペティション部門に正式出品されることも決定している。
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