全取り調べの完全可視化が実行される日を数カ月後に控えた警視庁では、各署の幹部を集め、被疑者への接し方を穏やかにするよう極端な指導が行われていた。だが、有希子は反省の色がまったく見られない被疑者を、激しい剣幕で一喝。警視庁初の女性刑事部参事官・玲子から、しばらく取り調べを控え、新任の教育係に専念するよう命じられる。
その矢先、傷害致死・死体遺棄事件で懲役12年の判決が確定し、護送中だった受刑者・野本が逃走。主婦・さおりを人質にして民家に立てこもった野本は、交渉役に玲子を指名する。すると、1人で家に突入した玲子が野本に対して発砲し死なせてしまう…。
人質救出のためにはやむなし…との見方が世間に広がる中、キントリは事件の経緯を記録するため、玲子の取り調べを開始する。キントリの面々が目を光らせる中、終始落ち着いた様子で応じる玲子。殺害時の状況に関する証言もさおりと一致しており、職務執行法に抵触する点は見受けられない。だが、彼女が交渉役に指名された理由はもちろん、突入から発砲までの時間の短さに有希子たちは違和感を感じていた。
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