――キャスト刷新による劇の違いは感じていますか?
まだ通し稽古前なので(取材時3月下旬)細かくは言い表せないんですが、やっぱりアレンとのシーンには違いを感じますね。前回のお芝居は私の中に残っていて、自然に同じ動きをしてしまうときがあるんです。でも、今回のアレンは星波ちゃんだから、和臣くん(山本和臣。初演時のアレン役)とはお芝居がまったく違っていて、私が前と同じ動きをしても形がハマらないんですよね。
同じ役でも役者さんによって全然違うというのはすごく感じるし、イチからというと大袈裟ですが、私も前回を引きずらない、今回のお芝居をしないといけないと感じています。再演だけど、見えるものは初演と同じにはならないですね。
――弟のアレン役が女性の星波さんになったことでの戸惑いはありましたか?
合流前は心配でした。「え? アレン、女の子なんだ」みたいな。でも、稽古を始めたらそんな心配事は全部消えて、普通に弟のアレンに見えるから不思議な感じです。声は女の子なんですけど、お芝居はしっかり男の子なんですよね。星波ちゃんのアレンだから、私のお芝居が変わるところもたくさんありますね。
――星波さん自身の印象はどうですか?
イケメン女子グループで男の子的なアイドルをしていると聞いてたから、めっちゃ男っぽいのかと思ってたんですけど、全然そんなことはなくて。それに、すごく礼儀正しいです。人見知りみたいで、星波ちゃんからポンポン話しかけてくれる感じではまだないんですけど、お喋りすれば楽しいし、役の上では弟だけど、普段は妹を見るように接してます。私も自分から話しかけられるタイプじゃないんですが、星波ちゃんには頑張ってます!
――アドバイスをしてあげることも?
できる限りは。でも、私自身が人に教えられるほどお芝居に自信があるわけではないので、「リリアンヌはこういう気持ちだから、アレンはこういう感じがいいかも」って、一緒にやりながらですね。
――星波さん以外で稽古中に目が止まる役者さんはいましたか?
ジョセフィーヌのリュウちゃん(前田隆太朗)です。
――ジョセフィーヌ、馬ですよね?
私の愛馬です(笑)。それこそ演じる人によって全然違うというのがジョセフィーヌなんですよ。前回のジョセフィーヌは馬としてのお芝居がすごかったんですけど、リュウちゃんのジョセフィーヌはまたそれとは違っていて。ビジュアル出てますけど、金髪ですよ! 馬なのにイケメン金髪で(笑)。今回もジョセフィーヌはすごく面白いです。ここは注目してほしいですね。
――上演時間が長くなり、新しい登場人物、新曲もあると発表されています。
名前だけだった人物が今回は役として出ていて、シーンも増えてます。前回は2時間だったから、私自身、心の休憩をする暇がないくらい忙しかった印象なんですが、今回はおふざけのシーンも増えて、そういうところもだいぶ違うと思います。ある2人に、稽古ですごく笑っちゃうシーンがありました。どこかは教えないです(笑)。新曲も意外な人が歌いますね。
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