――「Iターン」の脚本を読んだ時の感想を教えてください。
まず、原作小説を先に読んでから、内田英治監督が書いてくれた脚本を読ませていただきました。映像で説明しづらいところも、内田監督らしい演出になっていて、面白いなと思いました。
ドラマでは、岩切と竜崎というタイプの違うヤクザのバチバチ感や、僕が演じる狛江と、岩切と竜崎の妙な三角関係がより濃くなっているなと。
僕はこの2人にやられ放題なんですけど、「やられてみようかな」とすんなりと入り込める脚本でした。
――狛江という役はいかがですか?
30代前半の頃は“やられる”役が多かったですが、最近は“やられる”よりも、コメディーで人に笑ってもらえる役が多かったので、自分の中に潜んでいるMの心が久々に出てきました。
僕自身、SとM両方持っていると思うのですが、今回はMを全面に出した方がいいなと思って、演じています。
あと、監督からは「サラリーマンは決して楽ではないけど、かわいそうではない」というのを出したいと言われました。役ではありますが、いちサラリーマンとして、そして家族を持った一人の男として、それを背負って演じることを、一番大事にしています。
――視聴者へ見どころやメッセージをお願いします。
「ドラマ24」ならではの、すごいバランスのキャストが集まっています。僕が憧れていた俳優さん、嫉妬するくらい、いいお芝居をするなと思っていた俳優さんたちと、なかなかこういう関係性と役で「会話」ができることがないので、その「会話」を楽しみにしていただきたいです。
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