2月某日、都内のスタジオで行われた撮影。最初に登場したのは古田。古田はゲイで女装家の高校教師・原田のぶお役として、鮮やかなグリーンのトップスと黄色のスカート姿で現れた。
原田のぶおは私立豪林館学園高校2年3組の担任として赴任し、“原田節”で生徒たちと向き合い、学園に変革をもたらす役どころ。
そんな原田のオーラをまといつつも、古田本人は至って自然体。教壇に腰を掛け、たばこを持つようなしぐさでチョークを指に挟み、定位置に付く。メーク、衣装、ウィッグの調整で3~4人に一度に囲まれても、「よきようにしてください」と言わんばかりに、されるがまま。
かと言って「ゆるい感じ」とも異なる。周囲の「かわいい!」という声に反応することもなく、力強い視線をカメラに送る古田。その表情に「これからの学園生活、どうなっちゃうの!?」とドキドキさせられてしまう。
にらみ付けたかと思えば、フッと笑ってみたり…首から下はほとんど動かしていないが、細やかかつ大胆な変化にスタッフからどよめきの声が上がる。
「OKです!」の声に古田は「ありがとうございました」と一言だけ。ひょうひょうと撮影部屋を後にする背中に“職人”の貫禄を感じた。
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