3月28日に東京・Zepp DiverCity TOKYOにて超特急のファンクラブイベント「FUN! FUN! ふぁんみーてぃんぐ2019 平成最後の大爆発!!!!」のファイナル公演が開催された。全国4か所6公演が行われ、約1万5000人を動員した今回のツアーは、企画コーナーやライブのセットリスト、演出を1公演ごとに1人のメンバーが担当するというスタイルで実施。初日に2回公演を行った大阪では1部をカイが、2部をユースケが担当。その後も福岡はユーキ、名古屋はリョウガ、そして2days開催となった東京初日はタカシと続き、昨日の最終日を担ったのはタクヤ。開演前に注意事項をアナウンスする“影アナ”も彼が担当し、時折「はぁ……」とため息を挟みながらも一生懸命アナウンスしていることが伝わる様子に、会場に詰めかけた8号車(ファンの呼称)は耳を傾けつつ、間もなく開幕するイベントへの期待を高めていった。
開演時間を迎えると、リーダーのリョウガがプロデュースしたピンクの衣装に身を包んだ6人が口々に「こんばんは〜」と言いながらステージに登場。お馴染みの自己紹介を披露した後、早速タクヤのMCで企画コーナーが始まった。「ファンクラブって距離感も近いですし、自由な感じがある」と話したタクヤが、この日のために用意した企画は「ファンクラブ限定 グッズ考案会」。これまでマフラーやスリッパなど数多くのクッズをプロデュースしてきた彼ら。今回は考案中の様子をステージ上で再現するというもので、8号車から寄せられた「こんなグッズが欲しい!」というリクエストに応えてその場でデザインし、後日ファンクラブ会員限定で販売するというものだ。
8号車のアンケートが入った箱から、司会のタクヤがまず最初に引いたのは「2WAYトートバッグ」。「2WAYって何……?」とつぶやくユーキに、カイが「2つの使い方ができること」と説明するも、肝心のユーキは「俺、『超越マイウェイ』しか知らない」、リョウガは「俺、(山手線に建設中の)高輪ゲートウェイしか知らない」と、どんどん脱線していく展開に「待って待って。違う“ウェイ”を出す会じゃないから」と慌てるタクヤ。さらに関西出身のタカシが「“ウェイ”出てこなかった……」とつぶやくと、速攻で「いや、そこで悔しがらないで」とツッコみ、8号車の笑いを誘った。
デザイン考案中の時間には、8号車から届いた質問に答えるQ&Aコーナーも同時に開催。「犬と猫、どっち派ですか?」という質問に、タカシとユースケが「猫」、ユーキが「犬」と答える中、カイは自分が飼っていることから「ハムスター」と回答(※リョウガはデザインに集中していたため未回答)。その理由を「うちのハムスター、エサの食べ方がかわいいんですよ」と言って、ラッコのように仰向けで食べる様子を再現して見せた。
そうこうしている間に完成したデザインは、それぞれの個性が炸裂。中でもメンバーと8号車の度肝を抜いたのは、リョウガが考えた「普通に物も入れられるし、水を入れてライブ中に水分補給ができる」という透明な瓶型の2WAYリュック。しかも「4〜5L入る」という設定に、メンバーは「2WAYって、そういう2WAY!?」(タクヤ)、「超面白いじゃん」(カイ)、「重っ!!」(ユーキ)と、さまざまに反応。さらに「バッグと水筒が混ざっちゃってるの、見たことある? ないよね!?」と8号車に問いかけたリョウガは、「な〜い!」という声に「決定!」と自信を浮かべた。逆に実用的だという評価を集めたのは、ユースケが考案した、その名も「ガラガラバッグ」。キャリーバッグとリュックの組み合わせたもので、このありそうでないアイデアには客席からも感嘆の声が上がっていた。
続いてメンバーが考案したのは「爪切り」。ここではカイが考えた、食いしん坊のユースケにちなみ、刃の部分が口になるようにユースケの姿を模した「つめをきりスケ」に、タクヤが「これは使いたくなる!」と絶賛。一方、ここでもみんなのツッコミを受けたのは、リョウガが考えた爪切り。メンバーの姿をかたどったデザインをするも、刃の部分が腰になっており、リョウガの画力も含めて「爪切りにさせられた人みたい(笑)」(カイ)、「怖い……」(ユースケ)、「デザインは広げた状態だけど、ここ(ヤスリがついてる部分)を戻したら体おかしくない?」(タクヤ)、「広げるときにウギャ!とか声が聞こえそう……」(タカシ)と、またもや物議を醸していた。
そして、最後にメンバーが挑戦したのは「ティッシュケース」。ここで賞賛を集めたのは、タカシが考案した、ディッシュケースの側面にメンバーの顔のアップ写真が印刷された“鼻セレブ風”のデザイン。実はそれまでの2つでも、彼は緻密なイラストと秀逸なデザインを披露しており、それは作業中のメンバーを見回っていたタクヤが、タカシの絵を見て思わず「あなたは本当にきれいに描きますねぇ」と舌を巻くほど。「2WAYトートバッグ」では「ピンクとベージュ、どっちがいい?」と8号車の意見を聞いたり、「爪切り」では「使いやすくしたくて、(なくさないように)引っ掛けたりもできる」など8号車のことを考えたデザインに、8号車はもちろん、別の意味での画伯ぶりが炸裂したユーキからは「(タカシは)デザイン王じゃない?」という声が飛んだ。
3つのグッズに5人5様のデザイン案が出たところで企画コーナーはタイムアップ。この日は司会に徹し、グッズの考案に参加できなかったタクヤも、「僕は後日、ちゃんと考えるので。ファンクラブツアーを無事に終えたという感謝の気持ちも込めて形にしたいと思います」と宣言し、企画コーナーを締めくくった。
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