――本作の脚本を読んだ後、どんなことを感じましたか?
物語に引き込まれて「早く演じたい」って思いました。こういう現実があってもおかしくないと思ったし、描写がリアルで「自分が主人公だったら」とか「被告人だったら」と思いをはせて夢中になってしまいました。
――母親役は他の役柄を演じるのとは何か違うものがありますか?
そんな感じはなかったですね。ただ「子ども産んだ経験ないでしょ? 母親役できるの?」とおっしゃる人もいなくはないだろうなと思いました。実際、母親になった人の意見を聞いてみても、もちろん愛する対象が生まれたのは大きなことではあるけれど、それによって「自分」という人間が変わる人もいれば、変わらない人もいるわけで…。いわゆる「こうあるべき」と世間の常識にがんじがらめで苦しんでいる人がリアルにいるんだろうなと思いました。
――里沙子を演じるうえで気を付けたことは?
順撮りではなかったので、あまり声のトーンを低くしすぎないようにしました。子育ての苦労や葛藤があるし、おいおい出てくる問題もあるので、どこか不安要素が出るといいなって思って気を付けていました。
――柴咲さんにとっての理想の母親とはどんな人ですか?
私より少し年上の友人がいるんですけど、ものすごくアグレッシブなんですよ。臨月近くまで旅行に行っていたし、生まれてからも子連れ旅、家族旅もしているし、みんなを巻き込んで「楽しいことしようよ」という方なんです。その方を見ていると「親の背中を見て子は育つ」じゃないですけど、やりたいことを心から楽しんでやる…っていうのはすごく大事なような気がしますね。
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