BS日テレで'03年から放送されてきた「水紀行」の最新シリーズ「世界水紀行 アメリカ編」の特別番組が、12月1日(水)と8日(水)に放送されることが決定。シリーズ初の旅人として、林遣都が出演することが分かった。
番組では、林がアラスカを訪れ、大自然や氷河を巡る中で、現地の人々の暮らしに触れるほか、自身でカメラ撮影にも挑戦しながら、アラスカの絶景地を旅していく。放送に先駆け、10日間に及ぶアラスカの旅を終えた林に、旅の感想、番組の見どころなどを語ってもらった。
――まず、番組出演が決まったときの気持ちを教えてください。
「なかなか海外に行く機会はないので、すごく楽しみにしていました。素直にうれしかったですね」
――アラスカに到着したときの感想はいかがでしたか?
「アラスカって、『荷台が付いてる車に、白いひげを生やしたおじさんがサングラスを掛けて、カウボーイハットをかぶり、外を見ながらタバコを吸っている』ってイメージだったんですけど、(イメージ通りで)興奮しました(笑)」
――では、町から“氷の世界”に到着したときは、どのように感じましたか?
「ヘリに乗って空の上から氷河を見たときは、『何なんだ、これは』と(驚きました)。自然が作り出した巨大な芸術のように感じました。畑のように規則的に並んでいる氷河もあれば、平らでサーっとどこまでも続いていきそうな氷河もあって、いろいろあって美しかったです。氷河の上は、普通の靴じゃ歩けないので、針がついているブーツを履いてたんですけど、いきなりパリーンと割れることもあるそうで、何が起こるか分からないので本当に危険でした。でも、信じられないような絶景でしたよ」
――いろいろな自然の風景を見たと思いますが、一番印象に残っている、素晴らしいと思った場所はどこですか?
「3泊したカトマイ国立公園ですね。グリズリーが生息しているんですが、目の前にしたときは、最初めちゃくちゃビビっちゃって。でも、撮影クルーの人たちは、それでもやるしかないって言ってたので、みんなすごいなと(笑)。僕も最初は警戒しながら釣りをしていたんですけど、すごく楽しくて夢中になっていたら、いつの間にかグリズリーの存在を忘れていて。気付いたらすぐそばまでグリズリーが来ちゃってました(笑)。ただ、この地の素晴らしいところは、現地の人たちは、この地や動物を本当に大切にして住んでいるんです。動物も人間も信頼し合い、お互いを汚すようなことはしないという見えないルールみたいなものがあって、自然を共有し合っている姿に感動しました」
――今回の番組は、「世界水紀行スペシャル」ということで、水がテーマになっていますが?
「『氷河が作り出した氷の川の水は、おいしいからくんできな』って(スタッフから)急に言われて。これは行くしかないなと思ってくんできたら、本当においしかったんです。水の(味の)違いとか正直よく分からないんですけど、そのときはこんなにおいしい水があるんだと思いました。あと、アラスカから帰ってきてから、普段、何気なく飲み物を飲んでいることが、ありがたいことだなと感じましたね」
――ほかにもカヤックや犬ぞりなど、さまざまな経験や挑戦をされていますが、印象に残っていることは何ですか?
「全部楽しかったんですけど、小型飛行機にギュウギュウ詰めになりながら乗って、あんなに小さい飛行機が人を乗せて飛ぶってことにかなり興奮しました。(上空から見た)景色もすごかったですし」
――カメラ撮影にも挑戦しましたが、撮影した写真の中でお気に入りの写真と、その写真にタイトルをつけるとしたら?
「(自身が一面の氷河の上でこぶしを上げている写真を指して)これですね。タイトルは『到達!真っ白な大地』です(笑)。とにかくいい気分で、自分がこの場所にいるということに浸っていました」
――旅に行く前と後での心境の変化はありましたか?
「自然に対して感謝の気持ちを持って生きていかなければなと思いました。イヌピアット(エスキモー)の方にお会いしたときに、『自分の家族や町を愛して、自分たちの暮らしに誇りを持って、そして自然に感謝するという気持ちを常に持って生きている』という話を聞きました。それを聞いて、自分が日本にいるときには、そんなことを全然考えていなかったですし、家族や大事な人たちに対する愛情表現やコミュニケーションもそこまで深く取れてないなと考えました。周りの人たちや自然、日本で暮らしていることに感謝して、誇りを持って生活していくことを(イヌピアットの人たちに)教わりましたね」
――では最後に、番組の見どころを教えてください。
「衝撃の映像が連続します。目が離せない景色にぜひ注目してください!」
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