11月1日からフジ系で放送中のドラマ「花嫁のれん」で、友禅染の職人・藤沢良樹を演じる内田朝陽に単独インタビュー! ドラマの魅力や撮影の裏話、また、東京・シアタートラムで、12月5日(日)から公演がスタートする舞台「ゴッドスペル」への意気込みなどを語ってもらった。
―ドラマ「花嫁のれん」で演じられている良樹は、どういう人物だと思いますか?
「周りの同年代とは少し違うかもしれないですね。風土とか気候とか、そういうものに対する感受性がすごく豊かだと思います。監督とも話しているんですけど、少し“土っぽい”ところがあるのかな。安心感や包容力がある人物だと思います」
―演じられる上で気を付けている点はありますか?
「他の役をやるときよりも、より相手の言葉を聞いて話しています。相手の話を聞いて、自分の中に落として、言葉をすごく選んで話している人っていう印象ですね。あとは、(撮影のために)友禅のけいこをしているんですが、作業のしぐさって役柄にも通じるし空気感があるものなので、しぐさには気を付けてますね」
―友禅染の魅力はどんなところだと思いますか?
「僕はドラマを通して深く触れているから体感するものもあるけど、今は着物とかを直接見る機会が少ないじゃないですか。少し前から、着物が海外の人に注目されていたりするけど、やっぱり着物は日本の景色に一番合う。着物を着る年齢層の方はもちろん、若い人が見てもきれいだなって思うんじゃないかな」
―ドラマの中でも、着物に存在感がありますよね。
「そうですね。ドラマに友禅の雰囲気がすごく必要ですよね。劇中で野際(陽子)さんや羽田(美智子)さんが着ていらっしゃいますけど、そういう雰囲気って画面越しでも見えるじゃないですか。無機質な物と違って、すごく雰囲気や温度がある。それが着物の力なのかなって気がしますね」
―羽田さん、里久鳴(祐果)さんとの三角関係が描かれますが、内田さんから見て、羽田さん演じる奈緒子と、里久鳴さん演じる瑠璃子の魅力はどんなところだと思いますか?
内田「奈緒子さんは、『人のものである』というところも正直1つの魅力だと思うんですよ。きれい事抜きで、相手の女性が困ってるときに、ダンナさんが何もしなくて自分が助けられる状況だったら、『じゃあその人はやめて、こっちに来ればいいじゃないか』って思っちゃうんじゃないですかね。一方、瑠璃ちゃんは実はずっとそばにいてくれていて、自分のことを一番よく理解してくれている。何も説明をしなくていいんです。逆に、自分も相手のことを知らない間によく分かってるんですよね。その人間関係は、見ていてもリアルでドキドキするところじゃないかなって思います」
―撮影現場の雰囲気はどうですか?
内田「すごく良いですね。羽田さんはよく面白い発言をするんですよ。橋の上で会話するシーンの撮影の時に、トンビが飛んでたんです。すごく天気が良い日で『気持ち良さそうですね』って言ったら、『本当に良いわよね~。ああいう鳥って羽ばたかないで飛べるでしょ。良いわよね、他力本願で』ってまじめな顔して言ってて(笑)。『羽田さん、すげーさわやかに怖いこと言ったんですけど』って言ったら、『じゃあ何て言ったらいいの? 上昇気流?』って(笑)。年上の女性で、先輩に向かって失礼かもしれないですけど、すごくかわいいなと思いました」
―里久鳴さんや、野際さんの印象はいかがですか?
「里久鳴さんは、すごくしっかりしていて、時折リアルな女の子像が見えて、そのギャップがすてきですよ。野際さんは、やっぱり格好いいです。でも、よく冗談を言ったりして、かわいらしい部分もたくさんある方ですね」
―かなり楽しんで撮影されてるんですね。
内田「そうですね。すごくハードなスケジュールの中で、みんなが楽しそうにやっているんですよ。みんなで作ったそのパワーは無駄にしたくないなって思います」
―12月の舞台「ゴッドスペル」についての意気込みをお願いします。
「実は、今回初めて舞台っていうライブなものをやるんですよ。初めてのことをやるという刺激をすごく感じていますね」
―舞台の見どころを教えてください。
「この舞台はゴスペルがテーマになっているんですが、僕はあまりミュージカルや舞台を見慣れてる方じゃなかったんです。でも、この作品の音楽はすごく聞きやすいですね。あと、作品自体がものすごくポジティブなんですよ。そこがすごく好きなところです。けいこをしていても、その辺がすごくパワーになっていて、『花嫁のれん』の現場にもそれは生きていますね」
―舞台では、ドラマ「花嫁のれん」とは対照的な魅力が見られそうですね?
内田「かなり違いますよ。静と動みたいな感じですね。期待していただきたいです!」
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)