――お二人はどのようにして俳句を作ってらっしゃるのですか?
梅沢:お題を頂いてイメージをして、そのイメージの季語を探すんです。そこからいろんな方向に広げて、他の句とかぶらないように本で確認する。一句作るのに2、3日はかかるね。
鈴木:私も季語から作るというのは同じなのですが、私の場合はお題にそぐう季語を探して、そこから何を描きたいのかイメージを固めてから、仮の作品を作っています。
大体4、5時間で三句作って、後日、文法的に間違っていないか、(俳句の専門家ゲストの)夏井(いつき)先生が駄目出しされていたことに抵触していないかということを何度も見直すようにしています。
梅沢:東大生の人って、肝入りのことを全部調べるらしいね。やっぱり疑問に思ったことは徹底的に調べるの?
鈴木:徹底的に調べます(笑)。
梅沢:俺たちなんか分かんなかったら『もう分かんないからいいよ』ってなるのにね(笑)。そこの違いだねぇ。
――俳句を作るのは楽しいですか? つらいですか?
鈴木:私は楽しい方が強いですね。映像として思い浮べたものを、形にしていく作業が楽しいなって。言葉のちょっとのニュアンスで全然意味が変わってくるので、そこの構築していく作業は楽しいです。
梅沢:つらいよ~! だって舞台もやったり休みもないのに、いきなり早く作れとか言われて。フジモン(藤本敏史)なんかは『梅沢さんは何回も出てるから得だ』とか言ってさ。何回も出てる方がつらいんだよ~! 俳句だけで頭痛くなるわ。
芝居も作んなきゃいけないし。でも、自分の商売にとっても役に立ってるかな。忘れてた言葉をいっぱい思い出せるから。
――最後に視聴者にメッセージをお願いします!
梅沢:美しい日本語がたくさんありますので、ぜひ見ていただいて大いに勉強してくれれば楽しいと思います。
鈴木:東国原(英夫)さんの作品はどこか影があったり、梅沢さんの作品はどこか温かみがあるなど、作者ごとにすごく個性が出ていてそこが面白いなって感じているので、そういったところも見ていただけたらと思います!
文=原田健
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