――丈に音楽への情熱を思い出させる女子高校生たちも本作の重要な存在になりますが、お二人はどんな高校生でしたか?
福山:僕、めちゃくちゃつまらなかったと思います(笑)。高校時代に「3年間で映画1200本以上見られなかったら上京できない」って自分ルールを作っちゃったもんだから、友達と遊ぶ時間がなくて。
「遊びにいこう」って誘われても「ごめん今日ちょっと用事ある」って言って家でずっと映画見ていたので…。
「あいつめちゃくちゃつまらないやつだ」って思われてたかもしれないけど、それがあったから今があるって本気で思えるし、それくらい僕は大好きなので。映画と音楽と対象は違うけど、そこも丈との共通点なのかもしれないです。
山本:俺はもうふわふわしていたというか、高校からこのお仕事を始めていて、高校も仕事の一環だと思っていたから、俺の学生生活は中学で終わってるんですよ。
見られているという意識があるから常に気を抜けなくて…ずっと仕事モードでしんどかったです(笑)。学校では普通に授業聞いて、放課後になったら事務所のレッスン行って、休みの日は近所のやつと一緒にダーツしたりビリヤードしたり…。
福山:おしゃれだな…!?(笑)
山本:(笑)。東京に染まろうと頑張っていましたね、もともと関西の奈良の田舎で育ったので。ビリヤードとかダーツが出来たらおしゃれじゃないですか、だからおしゃれな遊びを背伸びして頑張ってました。
――(笑)。映画を見ると、複雑な経緯を抱える男2人の今後が気になりますね。
福山:…でも、男は何か、やり直せるんじゃないですか。
山本:うん、女の子同士でああなっちゃうとちょっとキツいってところまで行ってるけど、ね。
福山:確かに(笑)。大丈夫だと思います。
――最後に、この映画を楽しみにしている読者の皆さんにメッセージをお願いします。
山本:夢、目標とかをかなえることはすごく難しいことだと思うけど、すごく背中を押してくれる作品です。やらずに後悔するよりやって後悔したほうがいいと僕は本当にいいと思っているので、そういう人たちの背中を押せたらうれしいですね。
福山:うん。皆さんそれぞれいろいろな悩みがあると思うけど、考えて考えて止まっちゃうくらいだったら、勇気出して目標に対して一歩踏み出してほしいなって伝わっていたらうれしいです。
取材・文・撮影=坂戸希和美
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