「DAM平成カラオケランキング」にて、平成で最も歌われた楽曲別ランキングで男性アーティストとして1位を獲得したMONGOL800の「小さな恋のうた」。その楽曲にインスパイアされ誕生した映画『小さな恋のうた』の完成披露試写会が4月4日(木)、映画の舞台ともなった沖縄で開催された。
作品上映の後には舞台挨拶が行われ、監督の橋本光二郎をはじめ、出演の佐野勇斗、森永悠希、山田杏奈、眞栄田郷敦、鈴木仁が揃って登壇。そしてMONGOL800の上江洌清作と髙里悟も駆けつけ、場内を沸かせた。
開口一番、佐野が「映画いかがだったでしょうか?」と問いかけると、客席からは大きな拍手が起こり作品への賛辞が送られた。続けて佐野は「お世話になった沖縄の皆さんにいち早く見てもらえてとてもうれしいです」と沖縄の地で上映できた喜びを語った。
メンバーを見守る兄的な存在を演じた森永は「この映画の広報担当と勝手に名乗っているのですが、沖縄を中心に盛り上げていきましょう」と会場に向けて呼び掛けると大きな拍手が沸き起こった。
登壇者で紅一点の山田は「1ヵ月半沖縄で撮影をして、沖縄の皆さんと沖縄の景色、すべてがあって成り立った映画です。ひとつでも欠けていたらこの映画は成り立たなかった。今日やっと皆さんに届けられてうれしい」と、完成の喜びを観客と分かち合った。
ギター担当の眞栄田は「この作品に出会えて、すごくいい縁をいただきました。とてもありがたく感じています」と感謝を告げ、ベース担当の鈴木は「やっと今皆さんに届けられたことをうれしく思います」と、それぞれの思いを語り、映画完成の喜びをかみしめた。
MONGOL800の上江洌は「まさか自分達が高校生の頃に作った楽曲が映画になるなんてとてもびっくりしている」と自身の楽曲が元となった映画の完成を喜んだ。「自分達が映画に出ることになるなんて。とてもいいシーンの後に自分が出てきてほんとにすみません」と自虐的に出演した喜びを語ると、場内からは笑いが起こる一幕も。
MONGOL800の演技に関して問われた橋本光二郎監督は「カメラの前に立つのは度胸のいることだが、たくさんのステージをこなしているだけありリラックスしているように見えた」と自然体の演技だったと高評価。
それを受けて上江洌は「緊張しかなかった。役者の集中力ってすごい。近くで見られたのでこれからの演技で活かしていきたい」とミュージシャン目線ではなく役者目線でコメントし、再び笑いで会場を包んでいた。
MONGOL800高里は自身の出演について「同じシーンに出演の世良公則さんがすごく助けてくれた。近くで世良さんの自然体の演技を見られてとても勉強になった。」と語り、演技への挑戦が楽しかった様子を明かした。
そして橋本監督は映画について「沖縄で生まれたMONGOL800、そして沖縄で生み出した楽曲。これだけの名曲なのでとてもプレッシャーを感じるチャレンジだった」と話し、「ここにいるキャストや、現場で一緒に戦ってくれたスタッフ、そして沖縄の土地と、一緒に参加してくれた沖縄の人たちの力を借りることで、何とか素晴らしい映画が完成できた」と心からの感謝を述べた。
さらに橋本監督は「歌詞の中にも“優しい歌は世界を変える”というフレーズがあるが、歌や音楽、映画にもそういった力があると信じてこの映画を作った」と作品にかける熱い思いを語ってくれた。
MONGOL800の楽曲が実際にコピーされていることにも触れた上江洌は、「4曲をセレクトしてもらっているが、あまり知られていないような曲も選ばれていてうれしかった」と喜びの表情を見せた。「MONGOL800のライブは一生、自分自身で見ることはできないけれど、映画を見ていてモンパチのライブが見られたと感じることができ新鮮だった、感謝したい。映画なんだけどライブだし、アレンジも工夫されていて良かった」と大絶賛。髙里からも「僕らの曲をアレンジして演奏してくれていて、とても新鮮だった。逆に僕らがコピーして演奏したいくらい」と、出演者の演奏レベルの高さに賛辞を送った。
それを受けて佐野は「僕ら自身がモンパチさんの大ファンだったので失礼が無いようにたくさん練習した。そんな風に言っていただけて救われました」と恐縮した様子でコメント。上江洌は「ベース、ボーカルって難しいのによく頑張りましたね」と佐野を労うと、佐野は照れくさそうに微笑んだ。
そんな本家の絶賛をいただいた出演メンバー、佐野、森永、山田、眞栄田、鈴木の5人が「小さな恋のうたバンド」として5月22日(水)にメジャーデビューすることが決定。その発表に場内からは一際に大きな拍手が。メジャーデビューに関して佐野は「バンドとしてデビューまでさせてもらえるとは思っていなかったので驚いています。練習していく中で、音楽はとても楽しいものだと気付かされました。僕らの歌を聞いてもらえるのはとてもうれしい」と喜びを語り、森永は「この5人が揃ってやれることがうれしい。役とリンクしたパラレルの世界を皆さんにも楽しんでいただけるだろうし、僕自身もワクワクしている」と語った。
山田は「メジャーデビューというものが自分の人生で起こるなんて思っていませんでした。なかなかできない貴重な体験、すごく大事な時間を過ごしていると感じています。楽しんでやりたいです」と意気込みを語った。続けて眞栄田は「役者としてのデビューでもあり、その上メジャーデビューもさせてもらえるなんて、この縁を本当にありがたいと思っています。新しい5人の音楽が届けられることをうれしく思っています」とコメント。
そして鈴木は「この仕事を始めてから、絶対に音楽だけはやらないと思っていたのに、音楽をやっていることに自分自身で衝撃を受けています。でも出演できてよかったですし、その上、メジャーデビューさせてもらえるなんて今は素直にうれしいです」と戸惑いとうれしさが入り混じっていた。
メジャーデビュー決定の発表も行われ、監督や出演者の熱い思いを受け止めるかのように、最後は会場一丸となり「小さな恋のうた」を大合唱し、大きな拍手をもって舞台挨拶は幕を閉じた。
映画『小さな恋のうた』は5月24日(金)に全国の劇場で公開される。
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