――撮影現場では初日からすっかりなじまれているとお聞きしました。
皆さん本当に懐が深い方々なので、あっという間に入れてもらえたという感じです。僕が参加していない過去のエピソードを現場で話すときも、僕だけ蚊帳の外になるんじゃなくて、僕に話し掛けてくれるんです。
取調室のセットでは小日向(文世)さんとでんでんさんのおしゃべりが弾むのですが、ゲストで出演される方もニコニコしながらそのやり取りを見ているので、楽しんで帰っていくのが分かります。
本番が始まると、天海さんを筆頭にしっかりとスイッチが入ってメリハリもあるので、僕じゃなくて誰が来ても受け入れる受け皿があると思います。
――やはり天海さんが皆さんを引っ張っていらっしゃるんでしょうか?
天海さんに皆さんが寄りかかっている感じがしますね(笑)。小日向さんや(田中)哲司さん、でんでんさんは実は“女子っぽい”ところがあって、そんな中で天海さんがバシッと現場を締めてくださるので。もちろん、天海さんも皆さんとお話しされているのですが、「いくよ! 本番だよ!」と呼び掛けてくださるので、そのバランスがとてもいいんです。
――有希子の信条である「“マル裸”にする」にちなんで、例えば相方・鈴木拓さんを丸裸にするならどんなことが知りたいですか?
基本的に相方のプライベートってまず知らないし遊ぶこともない。あいつの家庭事情も知らないです。奥さんも一度会ったくらいで、子供には会ったこともない。だから、「あいつほんまに結婚しているのかな?」と疑うレベルなんです(笑)。
架空の話ちゃうかなと疑問に思うところが多々あるので、自分自身でも気が進まないのですが、一度くらいはあいつの家にお邪魔して、奥さんの手料理を食べたり、子供たちと話してみたいなと思います。お互いに嫌がると思うので、番組のロケとかであいつの家を“マル裸”にできれば。
そもそもコンビ組みたての頃もあいつは実家暮らしで、僕が一人暮らしで借金したりとか、家賃を払えずに追い出されたりしている中、特に苦労もせずにそのまま結婚して家もできて。
だから、あいつの“旦那ぶり”“父親ぶり”ってどんな感じなのか見てみたいという思いはあります。
――最後に、ドラマの見どころと読者へのメッセージをお願いします。
「変わる時代に、変わらない戦いがある」というドラマのキャッチコピーにもあるように、僕がまさしく変わる人物としてキントリに入ってきて、時代を象徴するような役どころなのですが、「実はそうじゃないんだよ」と、心と心で向き合うことで明かされることがあると訴えかける作品だと思います。
一話一話が胸を打つストーリーで、事件を解決した後、犯人さえも前を向いて希望が持てるような感動があるので、見ていただければドラマのメッセ―ジが伝わると思います。
そして、僕が演じる玉垣の“異物感”も楽しんでいただければ幸いです。
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)