業界初PVが話題! ソロ5周年・清木場俊介インタビュー【前編】

2010/11/24 19:08 配信

音楽

ソロアーティストになって5周年。3カ月連続リリース、全国ツアーと精力的な活動を行う清木場俊介

ことしソロ活動5周年を迎えた清木場俊介が、シングル「魔法の言葉」「エール」、アルバム『ROCK&SOUL』と3カ月連続でリリース。それに合わせて制作されたドキュメンタリーミュージックビデオ、全国各地を訪ねたプロモーション、12月からの全国ツアー…と、ソロ活動開始以来最大級のプロジェクトを展開中。業界初の試みと注目を集めるミュージックビデオや、アルバムについて、そしてEXILEやソロでのさまざまな経験を経て、30歳という節目を迎えた今感じていることなどを清木場に聞いた。

<前編>

――シングル「魔法の言葉」「エール」、アルバム『ROCK&SOUL』3カ月連続リリースで、業界初のドキュメンタリーPVが話題になっていますが、きっかけは?

「いつもは自分で(プロモーション展開など)流れを決めるんですが、今回はレコード会社のスタッフにお任せしたんです。そこで、自分が過ごした、育った場所=山口で撮ろうってことになって。最初は親や先生が出るって話はなかったんですけど、だんだんやっていくうちに出さないと成立しないなと思って。母親は最初『何言ってんの?』ってNGで。『監督が言ってるから』って言ってもずっとダメで…3、4回言ったら、まあしょうがないって出てくれて。結局、ちょっとだけ出るはずだったのに、メーン食われちゃいました(笑)。中学時代の先生も出てくれてますね。僕はかなりやんちゃだったから(笑)、かなり迷惑掛けました。でも、先生に相手にされてるのがうれしかったし、毎日がハッピーで楽しい思い出しかないですね。先生には、卒業してからも仕事の悩みがあると学校に相談しに行ってたし、今でも年に1回はご飯食べますね。今は逆に相談されますよ(笑)」

――先生の名言もありましたね。「夢って最後までかなうもんじゃないかもしれん」と…。

「監督が書いたせりふを覚えたんじゃないかって思いましたよ。何言ってんだか!って(笑)。先生は昔からああいうことを言ってくれてたんですけど、僕らは子どもだったんで「何、今の!?」って大笑いしてましたね。だからあの時も笑いそうになってこらえてました。確かにそうだなって思うんですけどね(笑)」

――お友達と学校で話すシーンでは、当時の清木場さんの話やEXILE脱退後の話などが語られていますが、テーマは決まってたんですか?

「何にも決まってなかったです。だからほぼカットされてます(笑)。写真も結構出したんですけど、世に出せないって半分以上使ってもらえなくて…ショックですよ(笑)。出てくれた友達とは今でも、年に1度は会ったりメールしたりしていますけど、今は山口には1人しか住んでないんです。みんなそれぞれ、バンドをやりたい、ボクシングをやりたいっていう夢があって山口を出ていて。そういった意味でも『エール』っていう曲は、もともとはファンに向けて書いたんだけど、ああいう場で親や先生や友達の前で唄うと、みんなから僕自身へのエールにも聴こえるんですよね」

――ドキュメンタリー番組を見ているかのような熱いナレーションも印象的ですね。アルバムの音を聴いていても、あの映像と言葉が浮かんできます。

「出てくるでしょ? 僕、1曲目の『魔法の言葉』が始まると、わ~、走んなきゃ! って思いますもん(笑)。朝から夕方まで1日中走り続けましたからね。最終日にしてくれればいいのにまさかの初日だったので、残りの2日は全身筋肉痛。『エール』とか、あんなに格好つけて唄ってますけど、完全なる筋肉痛ですからね(笑)」

――まだ公開されていない第3弾はどんな作品になるんですか?

「今構成を練ってるところです。また山口でやるんですけど、3作目はよりスケールの大きいものにしたいです。僕は山口で育って山口しか知らないから、基準が山口なんですよ。“愛”っていうより、あって当たり前のふるさとという感じ。やっぱり自然に囲まれた方がいいですね。山口でちょっと休んで、仕事する準備をして、そして東京でしっかり仕事して、疲れたらまた山口に帰るっていうのがいいんです。オンとオフが切り替わって。ようやくそういうふうにできるようになってきたんです。30歳になって、しっかり音楽を責任持ってやっていかなきゃって思うようになりましたね」

(清木場俊介インタビュー後編に続く)