二階堂ふみ、亀梨和也との共演は「心強い」

2019/04/11 19:00 配信

ドラマ

「ストロベリーナイト・サーガ」(フジテレビ系)に主演する二階堂ふみ撮影=佐藤友昭

誉田哲也原作の「ストロベリーナイト・サーガ」(フジテレビ系)で初共演する二階堂ふみ亀梨和也。27歳にして警部補に昇任した女性刑事・姫川玲子を演じる二階堂、生真面目で寡黙な姫川の部下・菊田和男を演じる亀梨、現時点で2人は役をどう捉えているのだろうか。

二階堂「脚本と原作を読んで、彼女が持つ過去の苦しみから逃れようとする部分と、実はそこが自分を鼓舞する原動力にもなっている。だからこそ引っ張れるカリスマ性や、説得力みたいなものを、どういうふうに感じていただけるか…と悩みどころですが、強く、真っすぐな女性だろうなと思います」

亀梨「原作や前作(2010~2013年放送)とは違った側面が生まれてくるかなってのはあります。原作で持った僕の菊田のイメージよりも、脚本の方が言葉にしていることが多いなっていう印象がある。もう少し引いたところにいる印象が原作ではあったので。作品として、引く部分の印象づけをどうするか、そこのバランスが重要になってくるのかなと。姫川とガンテツ(江口洋介演じるすご腕刑事・勝俣健作)の二本柱の合間で、どう足し算引き算ができるのか。菊田は引きのカッコ良さを感じる役なので、僕がやることでくどくならないように(笑)。心が見える、誠実さが伝わるように演じたいですね」

早くも役に魅了されている2人。あらためて感じる作品の魅力とは。

亀梨「作品がディテールまでこだわっていて、すごく入り込めるという印象です。登場人物の心情が手に取るように理解できる。事件解決はもちろん、伏線も気持ちいいくらい回収してくれて。原作の章ごとに事件が変わる中で、登場人物に感情移入できる。臨場感が非常にあって、すごく楽しかった」

二階堂「私は、非人道的なものと、人情が同時に描かれているところに面白さを感じました。人の中にある説明できないもの、ですね。人気作だからこそ、ファンの方それぞれの姫川像、菊田像があって、私も読んでいると自然に、姫川はこういう格好をしていて、動きをしていてというのが、頭の中に映像が浮かび上がってくる。読者として楽しませていただきましたが、これをやるのかと思ったら、さあどうしようかって気持ちになりましたね(笑)」

初共演の2人に、お互いの印象を聞いてみると…。

二階堂「小学生のころ、亀梨さんの下敷きを使っているクラスメートの子がいたんですよ」

亀梨「そっか…小学生か(笑)。そうだよね~、ほぼ10歳違うから」

二階堂「その子のおかげで亀梨さんのことも知ったので、その子にも見ていただきたいなと(笑)」

亀梨「そうですね(笑)」

二階堂「亀梨さんはいろいろな役を演じられたり、お仕事を幅広くされているのをイチ視聴者として見てきたので、菊田という姫川玲子としてはすごく頼りになる部下で、気持ちの部分でも支えになってくれる存在を亀梨さんが演じてくださるのは心強いです。私は至らない部分があると思いますが、いい意味で、皆さんに甘えられるところは甘えて、引っ張っていけるとこは引っ張っていけるように、頑張りたいです」

亀梨「プレッシャーはみんなで共有していくものだと思うので、軸となる姫川を演じる二階堂さんを、少しでも支えられれば。好きに動いてもらえるように、そういう環境をつくれるように、自分も力になれればと思っています」

Profile●にかいどう・ふみ=1994年9月21日生まれ、沖縄県出身。O型。公開中の映画「翔んで埼玉」など出演作多数。出演映画「ばるぼら」(2019年公開予定)が控える●かめなし・かずや=1986年2月23日生まれ、東京都出身。B型。「FINAL CUT」(2018年フジテレビ系)など出演作多数