昼の部の後にファン同士でお酒でも酌み交わしたのか、はたまた昼の部に来られなかったうっぷんを晴らすはじけっぷりなのか、夜の部の方が開演前からにぎやかなClub Asiaの観客たち。
オープニングも昼の部とは世界観が全く違うパフォーマンスで、ジャジーなメロディーに乗せて、ジャズダンスを決めながら逃げる脇を追う上西の図。
衣装も上西が赤、脇が黒のスプリングコート姿で、中に忍ばせた肩出し衣装がなんとも妖艶だ。ちなみに、脇はこのパフォーマンスのために「テキーラの飲み方」も練習したという。必死に練習した2人の“思い”は果たして観客に届いたのか? 届いたはずだ。
その後、コートを脱いだ2人、夜の部の1曲目は、昼にはやらなかった「勝手にしないで!」。
てっきり某局の伝説の音楽番組「ザ・ベ○トテン」でランクインした2人のアイドルが歌っているのかな?と思わせるような、懐かしい感じのメロディー&ボーカル&振りがたまらないこの曲。カラオケに導入したら、案外昭和歌謡好きのおじさまおばさま世代の十八番曲になるんじゃなかろうか。
それはともかく、早くも会場の空気が高温多湿になってきたなと感じたところで、独特の色気を感じる上西の歌い出しから「純愛90's -Rearranged ver.-」へ。
いつものことながら、この曲はサビで向かい合って手を重ね、クネクネ上下左右する振りがとても印象的。シンクロボーカルも耳に残るし、序盤から攻めのセトリで既に観客のノリがかなりハイだ。
その後のMCで、上西が「ハハハ。叫んでる~♪」とウケていたのも納得の観客の絶叫っぷり。そしてオープニングの無言演技について詳しく解説していると、上西が「ここで私はお着替えに…あかり、1人でしゃべって!」と強引にステージからはけ、脇が独りぼっちに。
「マジかー! WOW!」と脇が苦笑いしながらも、「皆さんは憂鬱な夜の夢ってありますか?」と急過ぎる振りから、「怖い夢を見るときは大体壁側を向いて寝ているんです」と明かした脇。
それも「怖い夢はいつも昔の時代に戻っていて、誰かに弓を向けられて死にそうになってパッと起きるということが多い。だから前世も人間だったんだな~って思うんです」と語り、独特の空気感に堪えられなくなったのか「せいらちゃーん、まだ~?」と舞台袖の方に向かってS.O.S。
しかし、まだ準備できていないようで、脇はやや焦りながらも事務所の社長にまつわる“ある話”をしてなんとかつなぎ、女子力高めな衣装に着替えたじょにー is Back。脇は心底安堵(あんど)した表情を浮かべてバトンタッチし、上西がソロで「この悪魔め!! -Rearranged ver.-」を披露する。
こっちが「この小悪魔め!」と言いたくなるくらい悪魔的な中毒性を持ったスマイルを浮かべつつ、味わい深いボーカルを展開。今度は脇にバトンタッチし、脇がソロで「Sunshine -Rearranged ver.-」を凛とした表情で歌い出す。
TPDワンマンのソロ・ユニットコーナーでも披露している曲だが、なぜかこの流星のワンマンで聴くとまた別の魅力が。というより、全体的に脇の低音ボイスが昼の部より伸びやかな気がした。歌声と同時に間奏のダンスも力強く、頼もしい限り。
その後はインスト曲「Dawn」で観客もクールダウンし、2人仲良く衣装チェンジタイム。続くオリエンタル系の代表曲「エデンの雨」では、例の貴族っぽいいでたちで再び登場。
たぶん、ここまで昼夜通じて最も安定したハーモニーを奏でていたのはこの曲なんじゃないかな、と勝手に思ったが、それはもしかしたら生で聞き慣れているからかもしれない。
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