そして重低音強めなAメロからちょっぴり切なげなボーカルが沁みる「cocolo」では、終盤の「あなたが欲しい~」からの流れるような激情的ダンスで一気に盛り上がりを加速させ、一転してすべての感情を消し去ったような表情でパフォーマンスを繰り広げる楽曲「Perfect Doll」へ。
シンクロ性の高いダンスと無機質なメロディーとのリンク、何より無表情なのに奥底からほとばしる感情があふれ出てきそうな雰囲気のある2人の姿にグッとくる。
ここからTPDワンマンにおける“後半戦畳み掛けソング集”顔負けの畳み掛けっぷりで、「Into The Night ~夜に落ちて」から2人のハーモニーと幾多の流星ペンライトが会場を包んだ「紅 ~beni~」、上西も「この曲は聴いてるだけでもみなぎるんです」と語るほどの盛り上げ系の代表曲「Move On!」をノンストップでつなげ、一気にトドメを刺しに来た。
中でも公演タイトルにもなっている「Into The Night―」は、2000年前後のJ-POPサウンドをほうふつとさせるような気分を高めるイントロ、Aメロ、ちょっぴりスパイスの効いたサビ…。これ、時代が時代ならミリオンセールスも狙える楽曲だと個人的には割と本気で思っている。
のちに、6月12日(水)発売のTPDの8thシングルに収録されることが発表されたが、赤の流星単独シングルでも良いのにな、と思うほど。
そんな一連の盛り上がりをキープしたまま12曲目には「これが愛?!」。指を突き上げるしぐさに加えて、小刻みに手を動かす間奏ダンスを決め、2人の「フライアウェイ」のナチュラルビブラート気味のハモりも心地いい。
「気づいて欲しい!」の時、脇が髪の毛を手でサラッとしたのは、久々にダーク系の髪色にしたアピール? う、うん、気付いた気付いた。
さて、いよいよ本編最後の「to you」につなぐと、流星ペンライトを手にしたファンの力で一気に会場が赤く染まる。
「ウォウォウォ~ウォウォウォ~」とコール&レスポンスを一体となって作り上げつつ、ステージ最前線までやってきて観客の顔をじっとのぞいてニコッとする2人。
しかし前列の方、至近距離で2人の“レス”を受けたファンの体調が心配だ。遠くからでもなかなかの破壊力だったが、大丈夫だったかな…。そうこうしているうちに、あっという間に本編が終了し、アンコールへ。
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)