元気いっぱいのアンコールを受け、上西の「皆さん今日は楽しんでいただけましたか~?」のあいさつから、2019年初のワンマンライブにして、赤の流星ファーストワンマンライブから数えて1年であることに言及。
さらに赤の流星は世界観や2人の関係性を大事にするユニットだからこそ、脇は「この人たちは一体何をしてくれるんだろう、というワクワク・ドキドキ感をこれからももっともっと追求していきます」と宣言した。
そして昼の部に続き、ここまで新曲を引っ張った2人。アンコール1曲目には「ワンダフォー」な掛け声で一緒に盛り上がれる新曲「Wonderful Days!!」の披露へ。
曲調も歌詞も明るく乗りやすい同曲。イントロからクラップでノリノリで、件のワンダフォーの箇所では、脇は事前に自ら言っていた通り“ディ●ニー”(自主規制)にいそうなキャラのような顔になり、上西は金曜夕方の女子大学生のような顔でそれぞれキュートに決めた。
某ライターも「ノリやすくていい曲ですね! 早く踊りたい!」と言っていたが、TPDのワンマンのソロ・ユニットコーナー内でも聴いてみたい。なんとなく浜崎香帆の「Over The Rainbow」と親和性が高そうなイメージだ。
いよいよアンコールラストは、昼に続き夜も「あなたに逢いましょう」。女の子も男の子も「イエイ!」とはじけちゃいたくなる歌を最後まで力いっぱいに歌い切り、両サイド、センターにバイバーイと手を振る「謎のスタイル」(byじょにー)であいさつし、ステージを後にした。
さあ、ではそろそろビールを一杯引っかけに行こうかと準備をしていたら、ファンはまだまだそんなノリじゃなく、手拍子を早めに繰り出し、急きょダブルアンコールへ。
「ありがとうございます。何で(ダブルアンコール)頂けたの~?」(上西)、「もう曲結構出し切ったよね~」(脇)と、それぞれ控え目な感じでひとまずMCを始める。
それから「Into The Night―」がTPDの新譜に入ることをあらためて報告し、会場をひと盛り上がりさせたところで、2018年11月にリリースした配信アルバム『Perfect Doll』でも最後に収録されている、ラストソング「流星の彼方」をしっとりと歌い上げ、今度こそ本当に幕を下ろした。
「謎なグループ」を掘り下げるべく、3月の2SHOTインタビュー、そして今回の昼夜公演と参加させてもらったが、正直まだまだ奥が深過ぎて、“付け焼き刃”では刃が届かなかった。
というより、彼女たち自身が今回のオープニングパフォーマンスのように新たな挑戦という名の進化を続けるもんだから、この距離はなかなか埋まらないかもしれない。
だとしても、ぜひまた彼女たちのパフォーマンスを見てみたい。今のところ次回公演の話は決まっていないようなので、そういう声を上げ続けて、またいつかワンマンであなた(赤の流星)に逢いましょう。
本当に「憂鬱な夜の夢」というより、2人の姿は私の“胸を打つ”いい夢だった。
この夢心地から現実に戻り、平凡な日常に戻ることの方がよっぽど憂鬱だ。
取材・文=蒼野星流
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