“落としのプロ”である刑事・真壁有希子(天海祐希)をはじめとする警視庁の専門チーム・緊急事案対応取調班(通称・キントリ)。彼らがそれぞれのスキルを駆使しながら被疑者が抱える闇に斬り込んでいく刑事ドラマ「緊急取調室」(毎週木曜夜9:00-9:54、テレビ朝日系※初回は夜9:00-10:09)が2年ぶりに復活、第3シーズンを迎える。
見どころ満載の本作について、天海に話を聞いた。
「3シーズン目に入る作品は初なので、楽しみな気持ち半分とまた声を掛けていただいて、続けさせてもらったことへの緊張と責任を感じています。ただ、気心の知れた共演者やスタッフの皆さんとまたご一緒できることには楽しみしかありません」。
一つだけ残念なのは、主要メンバーである中田善次郎を演じる大杉漣さんが登場しないことである。
「漣さんは、とっても素晴らしい先輩でした。言葉だけではなく姿勢で人間の大事なこと、役者にとって大切なことを教えていただきました。第3シーズンも楽しみにしてくださっていたので、“でした”とは言いたくないですね。
みんなの心にはずっと漣さんはいるので、“漣さんだったら、きっとこう言っただろうな”“漣さんだったら、こうされただろうな”と思うことをしっかりやっていきたいと思います。
ただ、現場に行って漣さんの姿が見えなかったら“今日は撮影がなかったのかな”と思いそうで、実感が湧かないです。だから、このシーズンも漣さんは一緒にいてくださると思っています」。
そして、今回も撮影前にバッサリと髪を切った。
「最初は切るべきなのかなと考えましたが、やっぱり切った方が『緊急取調室』が帰って来たと思っていただけるのかなと」。
自身も髪を切ることで、真壁有希子に近づく感覚があるようだ。
「鏡を見ると、真壁有希子がいますから(笑)。演じる役の化粧をしてその顔になると、“あ、○○だ!”と思っていたのでそういう点はあると思います」。
現場に入れば、この作品特有のセットが待っている。
「スタッフの皆さんが毎回、工夫を凝らして撮影する取調室のセットですよね。あのセットで撮影が始まると、本当にキントリが帰って来たんだと実感します。
しかも、そこで私たちと被疑者を演じるゲストの方が積み上げていく芝居は、閉ざされた世界なので舞台のような感覚になります。だからなのか、撮影が終わるとゲストの方から“すごく緊張したけど、楽しかった!”と言っていただきます。
そんな生の緊張感を楽しんで、最後に正義が勝った瞬間のスカッとした気分を今回も味わってもらえたらうれしいです」。
取材・文=あらいかわこうじ
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