多部が演じるのは、不思議な魅力あふれる多十郎に何かと世話を焼く、訳ありの小料理屋女将のおとよ。
「オファーをいただいた時に、マネージャーさんから今まで求められてきた役とは違った役柄だよ、と聞いて。一途に一人の人を待ち続けるところや、強さもありながら一人の男性を支える、そんなおとよが役として新鮮だなと感じました。京言葉も挑戦でしたし、中島監督の意気込みをほかの方を通じて聞いていたので、色々学べるだろうなと思っていました。監督の意気込みに応えられるかという心配がありながらも、その意気込みに乗れる幸せを感じながら参加しました」
中島監督は、菅原文太「木枯らし紋次郎」シリーズ、「まむしの兄弟」シリーズ、「真田幸村の謀略」(1979年)など、50年以上に渡り数々の娯楽大作を世に送り出してきたレジェンド。多部はそんな中島監督自身、そして中島監督が作る現場に特別な思いを抱いたという。
「監督は、現場にいる時が本当に楽しそうなんです。快活ですし、すごくキラキラしていらっしゃるんですよ。映画を愛し、ちゃんばらを愛し、現場にいる人を尊敬し、役者を信頼する。何を言われたとか、何をしてもらったという訳ではないのですが、現場の全員が監督のために、という思いがありました。きっとスタッフさんもキャストの皆さんも監督に恋をしていたのだと思います」
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