『ベイビー・ドライバー』 ご注文は君の名前<スピードワゴン小沢 映画連載 第2回>

2019/04/12 19:30 配信

映画

『ベイビー・ドライバー』 (C)2017 TriStar Pictures, Inc. and MRC II Distribution Company L.P. All Rights Reserved.


<スピードワゴン小沢一敬連載>『このセリフに心撃ち抜かれちゃいました』


<スピードワゴン小沢一敬連載>『このセリフに心撃ち抜かれちゃいました』


小沢一敬:愛知県出身。1973年生まれ。お笑いコンビ、スピードワゴンのボケ&ネタ作り担当。書き下ろし小説「でらつれ」や、名言を扱った「夜が小沢をそそのかす スポーツ漫画と芸人の囁き」「恋ができるなら失恋したってかまわない」など著書も多数ある。

第2回『ベイビー・ドライバー』 ご注文は君の名前


『ベイビー・ドライバー』(C)2017 TriStar Pictures, Inc. and MRC II Distribution Company L.P. All Rights Reserved.


映画を愛するスピードワゴン小沢一敬さんならではの「僕が思う、最高にシビれるこの映画の名セリフ」をお届け。第2回は、天才的な運転テクニックを持つ青年が活躍する痛快犯罪カーアクション映画『ベイビー・ドライバー』('17)。さて、どんな名セリフが飛び出すか?

――今回はいくつかの候補から『ベイビー・ドライバー』を選んでいただきました。

小沢一敬(以下・小沢)「劇場でも観たんだけど、今回改めて観てやっぱり良いなって。俺も、主人公の"ベイビー"(アンセル・エルゴート)みたいに、普段いつもずっと音楽をかけっぱなしにしてる。昔のiPodクラシックに2万曲くらい入れていて、シャッフルで何がかかるか分からないっていう状態が好きで。昔から、デートの時もイヤホンしながらデートしてたし」

――それってケンカになりませんか?

小沢「ならない。なったことない。なんでそうするかっていうと、子供の頃から映画が好きで、映画っていいシーンになると音楽がかかるじゃない。例えば女の子とデートしてて、信号が変わる前に『渡り切っちゃおうよ!』って走り出すとするじゃん。その瞬間を映画のワンシーンみたいにしたくて、どんな曲がかかるだろうって楽しみにしてるの。『わぁ、映画っぽい!』って思えたり『この子だとすげえ暗い曲かかったじゃん!』って思ったり(笑)。もちろん自分の中だけで、彼女にはそんなことは言わないけどね。でもいつも曲がかかっていてほしいから、"ベイビー"の気持ちが分かるっていったらアレだけど、分からないわけじゃない」

――"ベイビー"の特技は車の運転ですが、小沢さんは?

小沢「俺は18歳の誕生日の1カ月前から自動車学校行って、誕生日と同時に免許とった。15歳から働いてて、車を買うおカネも貯めてたから、誕生日と同時に車も持ってた。中古のフェアレディZっていう車で、あの車に乗ってた自分を思い出したっていうのはあったね。カーステで好きな曲かけて、曲が始まらないと出発しないとか、ああいうノリは一緒だなって思ったし。でも真逆だなっていうところもあって、俺って基本、スピード出さないんだ。免許証もゴールド、ゴールドでやってきたし(笑)」