――アラサーで、大人になったニッチェというのは、大きな変化なんでしょうか?
江上:「うわ~、もうネタ、出ねぇよ」ってなったとき、強めのキャラクターを考えなきゃいけないっていう作り方をしていたんですよ、昔は。私が変なことをしたり、おかしな子になったりっていう方に陥りがちだったんですけど、年をとっていくごとに、自分たちの年齢に沿った設定の中でも作っていけるんだということを、去年の単独ライブで感じたんですよ。
キャラじゃなく、自分たちの思想をネタにできているんだって。今回収録されているもので言えば、「偏見」がまさにそう。息子の彼女が黒マスク、というものなんですけど。
近藤:私は「遺産相続」ですね。5年前だったら、仮に思いついたとしても、まだしっくりこなかったと思うんですよ。この問題って、10年後もできる設定じゃないですか。そういう域に入れたということが、うれしいですね。
昔、(江上が)やっていた子役とか園児とか、もうできないですもん、34歳にもなって(笑)。ババアが頑張っているって意味の笑いは広がるかもしれないけど。
私たちのように、大人の女のコンビ芸人がコントを作っているっていうのはあまりいないと思うので、「ここの位置、誰もいないや」って、自信を持ってやっています。
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