――台本を読んでの感想をお聞かせください。
話がとてもシリアスで登場人物も多く、season1とseason2を合わせると話数も多いので大作ですよね。台本を読んで、こんな複雑な物語の中で一人二役を演じるなんて、藤ヶ谷君はさぞ大変だろうなと、自分が演じるわけでもないのに、心配してしまいました(笑)。僕は今回、弁護士を演じますが、弁護士役は初めてなので、そういう面では楽しみでした。
――尾見門をどのように演じていますか?
せりふの中でも、自分のことを「尾見門は!」と苗字で呼んでいて、すごく真面目な男ですね。コミカルに演じてはいませんが、尾見門の勢いのある言動が、重厚な物語の息抜きになってくれればとは思っています。最初に監督さんから「尾見門も、ただの善人でなく演じてほしい」とのリクエストがあったんです。
サスペンスタッチの物語を盛り上げるためでもあるし、本当に裏があるのかどうかはドラマをご覧になって確認していただきたいです。ずっと圭吾さんの家の顧問弁護士をしてきたわけですから、この家の内情に精通していてもおかしくはないですよね。果たして…(笑)。
――藤ヶ谷さんとの共演はいかがですか?
実は、撮影中盤になってやっと同じシーンを撮ったんです。それまで現場でニアミスが多くて、「早く同じ場面を撮りたいね」と話していました。尾見門は圭吾さんとしか接していません。
生真面目な弟と正反対の兄の人格を藤ヶ谷君がどう演じるのか、僕も興味があります。圭吾さんのときの藤ヶ谷君は善人にしか見えず、勇吾さんのときはガラッと変えるでしょうから、藤ヶ谷君の俳優としての魅力を感じられるでしょうね。
――ところで、圭吾と勇吾は顔こそ同じですが、性格は正反対です。温和な印象の温水さんにも驚くような一面ってありますか?
いや、まあ大体いつもこんな感じですね(笑)。でも、僕だって怒るときは怒りますよ。車の運転中、乱暴な運転している人に割り込まれたら、「んもう! なんだよ!!」って舌打ちしますから(笑)。
――改めてこの作品の見どころを聞かせてください。
土曜日の夜11時台の放送ですから、「寝ようかな」と心の片隅で思ったとしても、気がついたらのめり込んでいるはずです。それだけの価値はある物語です。前半から後半に向けての展開は“怒涛”という言葉がピッタリ。土曜の夜、皆さんを眠らせません!
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