「ただただラッキーだった」高良健吾、貴重な経験に感謝

2019/04/13 13:00 配信

映画

公開中の映画「多十郎殉愛記」で主演を務めた高良健吾。「極道の妻たち」シリーズなど数々の傑作を手掛け、日本映画界のレジェンドとなっている84歳の巨匠・中島貞夫監督とのタッグで、大切な人を守るために刀を抜く脱藩浪人を演じた。

「中島監督の20年ぶりの長編映画に出られるのはとても光栄でした」撮影=横山マサト


映画のオファーはラッキーだなと思いました


――出演が決まったときの感想を教えてください。

中島監督の20年ぶりの長編映画ということ、さらに日本で一番最初に映画が撮影された場所といわれる京都の太秦撮影所で、しかも日本で一番最初に撮られた時代劇をやらせていただけるということで、とても光栄でしたし、うれしく思いました。そして、ラッキーだなと思いました。

――高良さんが演じられた多十郎をどういう男だと思っていますか?

この時代を生きている男には、ちゃんと“カッコつけ”でいてほしいと思ったので、多十郎を演じるときにもそれは意識しました。そして、その“カッコつけ”というのは粋であることであり、多十郎の場合はそれが“秘めること”なのかなと思いました。

――“秘めること”とは?

多十郎の世話をしてくれているおとよ(多部未華子)の思いに気付きながらも、頑なに孤独であろうとするところとか、自分の中にある相手への思いもそう。それが多十郎の粋につながっているのではないかと思います。