「ただただラッキーだった」高良健吾、貴重な経験に感謝

2019/04/13 13:00 配信

映画

「多十郎の“カッコつけ”は“秘めること”だと思う」撮影=横山マサト


時代劇は日本人がやって一番しっくりくるもの


――中島監督の現場で独特だと思ったことはありましたか?

それこそ殺陣ですね。殺陣は本来人を斬ることが目的だと思うんですけど、多十郎の場合は斬るのが目的じゃないというか。多十郎の一振り、一振りは、自分が逃げるための道を空けるためであったり、大切な人を逃がす時間を作るためだったりするんですね。だから、劇中では数人しか斬ってないと思います。そこが独特だなと思った部分であり、この映画の渋さだと思います。

――中島監督の中では若い世代に時代劇を受け継いでほしいという思いもあったのではないかと思いますが、高良さん的にはどう感じられていますか?

時代劇は日本人がやって一番しっくりくるものだと思います。それに映画作りに携わっている人ならば、時代劇は一番守っていかないといけないジャンルだとも思います。

――時代劇の面白さを若い人たちに伝えるという役目もありますね。

でも、男の子なら誰でも経験があると思うんですが、男がなんとなく棒を持ったらちゃんばら的なものが始まるものなんですよ。そういうのが染みついているところがあると思うし、観れば興奮すると思いますよ。

――では、女性にはどういうところをおすすめしたいですか?

時代劇では珍しくキスシーンがあります(笑)。あれは台本に書いてあったわけではなく、監督が当日に言い出されたものなんですが、そういうシーンもあるということで(笑)、女性にもおすすめしたいです。