「ただただラッキーだった」高良健吾、貴重な経験に感謝

2019/04/13 13:00 配信

映画

映画「多十郎殉愛記」で主演を務めた高良健吾撮影=横山マサト


これからも自分なりに年を重ねていけたらいいな


――この映画は高良さんが30代になられて初めての主演映画だと思います。30代になってご自身の中で変わってきたことはありますか?

変わったことだらけですね。20代のころに自分がやろうとしていたこととか、やっていたことは、根底に無意識があったと思うんですね。でも、30代になると役柄も変わってくるし、さすがに無意識なのはダサいなと。今は昔よりも意識しながら、自分の中で確かめながらやることが多くなってきたと思います。

――確か、大河ドラマ「花燃ゆ」(2015年NHK総合ほか)に出演されていたときに、「以前の自分は分かる人だけに分かればいいと思っていたけど、今はそれではいけないと思う」と話されていたことが印象的でした。そういった変化をご自身でも感じられていますか?

感じますね。「花燃ゆ」のときは、たしか27、28歳で、30代になる準備が必要だと思っていた時期でした。このままじゃいけないと思っていた時期でもあったので、そういう言葉が出たんだと思いますが、今はもう少し自分の思いを言葉にできるようになった気がします。それで丸くなったねと言われることもありますが、そんなつもりはなく、これからも自分なりに年を重ねていけたらいいなと思います。

取材・文=馬場英美