松坂桃李が主演、山本美月がヒロインを務めるドラマ「パーフェクトワールド」(毎週火曜夜9:00-9:54、フジテレビ系)の初回が4月16日に放送された。事故がもとで車いす生活を余儀なくされた樹(松坂)。後半では樹がそのがつらい胸の内を吐露するシーンが描かれ、視聴者の胸を打った。(以下、ネタバレがあります)
ドラマ「パーフェクトワールド」は、漫画誌「Kiss」(講談社)に連載中の有賀リエの漫画が原作。高校時代はスポーツ万能で人気者だったが交通事故がきっかけで今は車いす生活を送る建築士・鮎川樹(松坂)が、高校の同級生・川奈つぐみ(山本)と再会し、心を通わせていくラブストーリー。傷ついた樹の心情や生き方が変化していくさまも丁寧に描く。
初回では樹とつぐみの出会いが描かれた。障がいとともに生活する樹にとって、生きることはきれいごとではない。美術展の会場にエレベーターがなく鑑賞できないというエピソードは序の口で、排泄障がいに悩む姿や自殺を考えた過去も綴られた。
一方つぐみも、樹をバリアフリーではない美術館に案内したことや配慮不足を謝りすぎてしまうこと、排泄障がいに悩む樹との距離の取り方など、障がいを持つ樹への接し方に戸惑う。
後半、コンペの準備のために無理をしすぎ、高熱を出して倒れてしまった樹。コンペまで時間がない中、追い詰められた樹は「入院してる場合じゃない」「コンペはあさってなんだ」と会社に戻ろうとともがき、止めるつぐみに「迷惑かけたくないんだよ!『障がい者だからしょうがないね』って思われたくない。そんなふうに同情されて生きるのは、もう嫌なんだよ」と本音をぶつけた。
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