大河主役がバトンタッチ!! 福山が上野に1年を乗り切る秘訣を伝授!?

2010/11/27 11:15 配信

ドラマ

長崎みかんと近江牛をプレゼントし合う福山雅治と上野樹里(左から)

NHK総合で11月28日(日)に最終回を迎える「龍馬伝」で坂本龍馬を熱演した福山雅治から、'11年1月9日にスタートする「江~姫たちの戦国~」で江の好演を期待される上野樹里に主役をバトンタッチする式が11月23日同局で行われた。

ことし8月、クランクインを迎え撮影も順調だという上野は「クランクイン前『龍馬伝』の撮影現場を見学させていただきました。福山さんが台本で10ページ以上あるようなシーンをワンカットで撮っている姿を見て圧倒されました。自分はこんなにずっと集中力をもって1年間撮影ができるんだろうかとドキドキしていました」と不安を抱えていた時期もあったよう。撮影が進むにつれ「周りからは『大変だ』とばかりいわれていて、倒れずに乗り切ることが重要だと思っています。大人になっていくにつれ、江の人生の中で出会う人物が出てきては卒業していきます。気を抜かず、良いシーンを1つでも多く最後まで丁寧に撮っていけるように頑張っていきたいなと思います」と素直な気持ちを語った。

福山は長い撮影期間を体験し、乗り切るために必須な“楽屋持ち込みアイテム”を上野に紹介。「僕は体作りをするためにトレーニングセットを持ち込んでいたんですけど、それはいらないと思いますが(笑)。たぶん睡眠時間が無くなってくると思うんですよ。だからお薦めは寝られるようなセットを用意しておくといいと思う。僕は撮影の後半、起きてる時はご飯食べてるか龍馬さん演じてるかで、あとは寝てましたから。よく眠れるいすがあるので、プレゼントします」と約束し、上野を喜ばせた。

また、福山と上野は役柄のゆかりの土地についての思いを告白。福山は、地元・長崎へ龍馬として戻った撮影当時を振り返る。「長崎生まれ長崎育ちの僕は、この街にはやりたいことがない、可能性がないと思い、18歳で上京しました。逆に龍馬さんは、かつて世界を隔てていた海が、世界と繋がっていると思い、長崎という街に希望を見出してやってきた。龍馬さん(の役)となって長崎に帰り、改めて自分のふるさとに対して誇りを持つことができましたね」と語った。上野は、「撮影前に(江の生まれた土地)滋賀を旅しました。いろいろ歩いて、京都より滋賀の方がもしかしたら歴史上の武将が集まっていたんじゃないかと思いました。そして、琵琶湖へも行きました。初めて行ったのですが、『泰平の世を願う』という江の裏テーマでもある“平和への願い”を湖を見て改めて感じました。眺めていると心が穏やかになって、悲しくもあり、はかなくもあり、母性的で神秘的だと思いました」とインスピレーションを感じた様子。

ほか、恒例となっている、主役ゆかりの名産品を交換。龍馬伝からは長崎の特産物「長崎みかん」を上野へ、また、「江」からは滋賀の特産物「近江牛」を福山に贈呈した。

いよいよ最終回を迎える「龍馬伝」。大政奉還が成立し、新たな時代へと踏み出す日本を穏やかに見つめる龍馬が暗殺される。暗殺シーンの葛藤を続けていた福山が、龍馬となり、最後に何とつぶやくのか。また、年明けすぐに始まる「江」は、大河初出演・初主演を務める上野を囲み、大河ドラマの経験者が集う。母・市(鈴木保奈美)の愛情を受け、天真爛漫で好奇心旺盛に育つが、後々、戦乱の世を強く生き抜いていく江を上野はどう演じていくのか見どころ満載だ。