その生き様で雄弁に語る沈黙アクター、現在のスティーヴン・セガールさんはこうなっている!<ザテレビジョン シネマ部>

2019/04/17 20:30 配信

映画

『沈黙の達人』(C)2018 SIVKO PARTNERS, LTD. ALL RIGHTS RESERVED.


日本で最も愛されているアメリカのアクション俳優は誰か? シルヴェスター・スタローンのド根性路線は確かにファンの熱烈な支持を受けている。アーノルド・シュワルツェネッガーの豪快な活躍ぶりにも拍手を贈りたい。トム・クルーズの命懸けのスタントは、観客をエキサイトさせ続けている。しかし、あえて断言したい。日本で最も愛されているアクション・スターは、スティーヴン・セガールである、と!

『ICHIGEKI 一撃』 (C)2004 A UK/Polish Co-Production ALL RIGHTS RESERVED.


セガールの映画は確かに、先述のスターの作品に比べて、劇場でヒットはしていない。それでもソフト・リリースされればコンスタントに高回転するし、テレビで放送されれば高視聴率をマークする。しかも、製作費は彼らの作品に比べるとケタ違いの低予算だから、製作会社にしてみれば抜群のコスパの良さなのだ。

低予算製作にもかかわらず、なぜセガールは多くの日本人を引き付けるのか? その理由は彼だけが持つ唯一無二の個性にある。とにかく、彼が演じるキャラクターにはブレがない。出世作『刑事ニコ/法の死角』('88)以来、近作『沈黙の大陸』('17)、『沈黙の達人』('18)に至るまで、役どころは徹底してハードボイルドなヒーロー。仏頂面でマーシャルアーツを繰り出し、銃をガンガンぶっぱなす。どこからどう見ても俺様ヒーローなのだが、時にはオチャメなジョークを発したりして、憎めない面もあるのだ。